放送作家として話題作を次々と生み出す一方、数多くの芸人とも仕事をしてきた鈴木おさむさん。5歳の男の子のパパでもあります。今回のテーマは「子の個性を見いだす大人の力」です。

日経DUAL編集部(以下、――) 鈴木さんはバラエティー番組の構成やドラマの脚本、映画監督など、マルチに活躍しています。クリエイティビティーの源になっている経験はありますか?

鈴木おさむさん(以下、鈴木) 小学生の頃から、毎月何冊も新刊のマンガを買って読みふけっていたことかもしれません。そんなにたくさんのマンガが買えたのは、同居していた祖母にもらっていたおこづかいのおかげ。毎日200円で、月にすると6000円ですから相当です。ちなみに、当時、マンガの単行本は350円でしたから、甘やかし過ぎだと思う人もいるかもしれません。ですが、小学生の頃からとことんエンタメに触れて過ごしてきたおかげで、「自分も作る側に回りたい」と思うようになりました。

どんなことでも「自分の個性」なのだと気づけば武器になる

―― 小学生の頃の「とことん」の経験が、仕事にも生きているのですね。鈴木さんの周りには個性的な人がたくさんいると思いますが、そもそも個性というものを、どう捉えていますか?

鈴木 テレビに出ている人は確かに個性が強いですよね。本当にいろんな人がいます。勉強ができる人もいればできない人もいるし、運動が得意な人もいれば不得意な人もいます。

 ただ、僕らの仕事は、人の弱点を個性にできるところがあると思います。僕は、足が遅いので運動会ではいつもビリでした。だから運動会の前はいつもブルー。そういう人はきっと僕以外にもいると思います。ですが、運動神経が悪くても、芸人ならそれを生かして仕事がもらえます。「足が遅いのは負け」とさんざん学校で教えられてきたけれど、視点を変えれば長所になるわけです。子育てにおいても、そう思えると少しは違ってくるのではないでしょうか。

 親としては、世の中ではマイナスに捉えられがちな子どもの特性を、どう個性と捉えられるかということかもしれません。どんなことでもいい。それが自分の個性だと気づかせてあげて、子どもが自分で武器にしていくためのサポートができればいいですよね。

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  • 得意、不得意を見極めて、いいところを伸ばしてあげたい
  • 子の成長スピードも「個性」。比較は無意味

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