母と二人三脚の育児

―― 今はお母様が全面的に育児を手伝ってくれているのですよね。

荒木 はい、産後、母に「選手として復帰をしたいので手伝ってもらえないか」と相談したところ、自分の仕事を辞めてサポートしてくれると言ってもらえたんです。私の母は中学校の体育の先生で、私を妊娠したタイミングで退職していました。その後、50代で再び非常勤講師として復職し、教師を続けていましたが、私が娘を出産したのを機に全面的に育児を手伝ってくれるようになりました。

―― 2014年に現役選手に復帰したとき、周りにロールモデルはいたのでしょうか。

荒木 バレーボール選手でいうと大友愛さんが産後に選手として復帰していました。一緒にプレーしたこともあり、プライベートでもとても仲良くさせてもらっているので話を聞いてもらいました。事前に妊娠・出産・現役復帰のプランを立てて進めていく選手はあまりいないので、手探りではありました。また、海外には産後も現役を続けているアスリートが多く、そうした友人たちにとても励まされていました。

―― 当初は東京オリンピックが開催されるはずの2020年を最後に、現役を引退される予定だったそうですね。

荒木 現役選手を引退した後も働き続けたいと考えていて、チャレンジしたいこともあります。そのため、母のサポートを得ながら仕事を続けたいと思っています。前は(所属チームである)トヨタ車体のホームの愛知県に娘と私と母で暮らし、夫は仕事の都合で都内の家に住んでいましたが、娘が小学校に入る2020年4月に千葉にある親の家の近くに引っ越し、娘と共に住む計画だったんです。そうすれば、夫の住まいとも近くなりますしね。

 でも、コロナ禍でその予定を大幅に変更せざるを得なくなって。娘は千葉にいる私の親に預け、私は日本代表チームのキャプテンを続投しつつ、愛知県に残って所属チームでのプレーを継続することになりました。

2015年6月から所属しているトヨタ車体クインシーズでの練習風景(写真中央が荒木さん)
2015年6月から所属しているトヨタ車体クインシーズでの練習風景(写真中央が荒木さん)