結婚前から産後復帰の計画を立てた

―― 産後に選手として復帰することは、いつごろ決めたのですか?

荒木 結婚する前に、妊娠・出産して現役復帰するまでの計画を立てました。

 2012年夏のロンドンオリンピックで銅メダルを取った後、当時付き合っていた今の夫(元ラグビー選手の四宮洋平さん)と、この先の将来をどうするか話し合ったんです。

 私にはバレーボールを続けたいという気持ちがあり、夫と自分の母親を含めて話をして、2人の協力を得られるという流れになったので、産後に復帰するプランを立てました。

―― 結婚前の段階でそこまで突っ込んで話し合いをされたというのが斬新です。でも、女性がキャリア継続と出産を両立するためには、そうした建設的な考え方がカギを握りますよね。深く共感します。

荒木 ロンドンオリンピックの後、バレーボール選手としてのキャリアと、女性として生きていく人生をどう進めていくか、時間をかけて考えました。

 日本代表チームのメンバーとして4年後のリオオリンピックを目指すことになれば、再び、それまで同様ほぼオフなしで、プライベートの時間もほとんどなく、バレーボール一色の4年間を過ごすことになります。当時イタリアのチームでラグビーをしていた彼の元に渡って、自分自身もヨーロッパのチームに移籍して競技を続けるという選択肢もあり、本当にいろいろなバージョンの選択肢を出し合って、「これもあるよね」「あれもあるよね」ということをめちゃくちゃ話し合いました

 彼や私の母と共に3~4カ月考えた結果、結婚して、妊娠・出産を経て、また現役に復帰するという道を選びました。日本代表チームのメンバーに戻れるというイメージまでは描いていませんでしたが、「バレーボールという競技を続けていたい」「選手でありたい」という思いがありました。

 その後すぐに足を運んだのが産婦人科でした。

 妊娠したいと思ってもすぐに妊娠できるわけでもありませんし、まず自分が妊娠できる状態かどうかを調べたいと思ったんです。そして、バレーボールのシーズンの終わりは決まっているので、周りに迷惑が掛からないタイミングで妊娠準備、いわゆる妊活を始めたところ、思ったより早く妊娠がかなったんです。