順位を100番くらい上げてやる、という強い気持ちが必要

―― 一方で雇用の流動性を高め、性別や年齢に関係なく、キャリアを継続しやすい環境を整える必要がありますね

出口 もちろんです。団塊世代は各年齢で200万人前後いる一方、新社会人は年100万人程度。中長期的にみれば構造的な労働力不足があるわけですから、今ほど雇用の流動化に踏み出しやすいときはないはずです。あとはシュレーダーのような国家100年の計を考える政治家がいるかいないか、それを応援するメディアがあるのか、という問題ですね。

―― ありがとうございました。出口さんが具体的に提示してくれた課題を解決しながら、ジェンダー・ギャップ指数121位という現状を変えていきたいですね。

出口 本当に121位という状況は恥ずかしいですよ。順位を100番上げたとしても21位で、G7どころかG20にも入れないんですよ。100番くらいこの10年ぐらいで上げてやる、そんな強い気持ちで取り組むことが必要です。

■1ページ目、本文の表現を一部修正しました。(2020年9月29日)

出口治明
立命館アジア太平洋大学(APU)学長
出口治明 ライフネット生命保険創業者。学校法人立命館副総長・理事。京都大学法学部卒業後、日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て06年に退職、同年ネットライフ企画(現・ライフネット生命)を創業。12年上場。10年間社長・会長を務め、18年1月より現職。『ここにしかない大学 APU学長日記』(日経BP)、『「教える」ということ』(KADOKAWA)、『人類5000年史 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ』(ちくま新書)など著書多数

構成/久保田智美(日経xwoman編集部)