気温が上がるこれからの季節は、ずっと屋外にいると疲れてしまいますね。そんな時にお薦めのお出かけ先の一つが美術館です。子ども連れだと美術館は敷居が高いと思うかもしれませんが、ポイントを押さえれば、気軽な気持ちで親子でアートを楽しむことができます。フランス在住のアーティストでジャーナリスト、2児のママの永末アコさんがパリのアート専門家に聞いた、アートの楽しみ方や親が心がけたいことを上下編でお伝えします。上編では美術館の楽しみ方、出かける前に準備すること、美術館でできる楽しいゲームについて解説してもらいます。

(上編)わが子の美術館デビュー じっと絵を見るゲームとは? ←今回はココ
(下編)「存在理由があればアートは自由」を幼児から教えるわけ

アートは面白いと子どもに思わせるには?

 皆さん、こんにちは。フランス在住のジャーナリスト、アーティストの永末アコです。このコラムではママでもある私の経験とアート関係者への取材から、アートの世界へ子どもを導く方法を提案します。わが子の美術館デビューを考えていたり、前に行ったことがあるけれどあまり楽しめなかったという方はぜひ参考にしてみてくださいね。


 「以前から見たかった画家の展覧会が開催される!」。けれど子どもがいるからと行くのを諦める。「世界的に有名なアーティストの回顧展がやってきた、子どもにも見せたい……」 。けれど美術館は子どもの居場所ではなさそうとためらう。

 そんなことはありませんか?

 それはもったいない! ぜひ子どもを連れて美術館を訪れましょう! 美術館には、子どもにとって作品を知るだけに収まらない、人生への素晴らしい学びの機会があふれています。アートに触れること自体に、子どもの成長にとってプラスになることがいっぱいあります。とはいえ、子どもの美術館訪問は導き方が大切です。

 ママやパパと美術館へ行くのは学校がお休みの日が多いでしょう。子どもにとって「休日に親とお出かけ!」 は、 どこかわくわくする場所に連れて行ってもらえるということ。「勉強はお休み」なはずです。

 それなのにママやパパが「今日は美術館でわが子に芸術教養を身に付けさせるのだ」などとたくらんでいたら、子どもは見抜きます。一度目は行っても、次からは「行きたくない」「つまんないから嫌だ」という返事が返って来る可能性、大ありです。

 「美術館へ行くって楽しい、アートって面白い!」と子どもが思うようになるには、「まず親が変わらなくてはなりません」。パリのポンピドゥー・センター国立近代美術館の子どもギャラリー&子どもワークショップのプロジェクトチーフ、カテリーヌ・ボワロ(BOIREAU Catherine )氏はこう言います。

 しかし、どうやって?

ポンピドゥー・センター国立近代美術館子どもギャラリー&子どもワークショップのプロジェクトチーフ、カテリーヌ・ボワロ氏。子どもが美術館を楽しいと思うようになるには「まず大人が変わらなければ」と話す
ポンピドゥー・センター国立近代美術館子どもギャラリー&子どもワークショップのプロジェクトチーフ、カテリーヌ・ボワロ氏。子どもが美術館を楽しいと思うようになるには「まず大人が変わらなければ」と話す

次ページから読める内容

  • 理解ではなく、感情を素直に味わおう
  • 無理やり長い時間見学するのはNG
  • 親が予習して説明すると、子どものイメージが広がる
  • 絵をじっと見つめるきっかけになる「宝探し」ゲーム
  • 現代アートから伝わる「表現」の自由
  • 「美術館は自由な空間」と感じさせて

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