オンライン学習の導入を求める声が多数

 「子どもの学校の休校中の家庭学習のサポートに満足していますか?」という問いに対しては、「あまり満足していない」「全く満足していない」という回答が合わせて6割を超えました。

※小学生の子を持つ親246人の回答結果
※小学生の子を持つ親246人の回答結果

 不満を持つ理由として「双方向オンライン授業がない」(46歳/食品・医療・化粧品/一般事務/小2のママ)、「学校が教育を家庭任せにしているように感じる」(49歳/教育/専門職/年少と小2のパパ)、「同じ公立校でも、他では先進的・献身的に対応をしている学校があり、その違いに悲しくなった」(40歳/介護・福祉/年中と中学生のママ)、など、オンライン授業や、学校からのフォローがないという声が非常に多く上がりました。

 満足しているという人は「Google Meetを使った朝の会、オンライン授業など、学習サポートとしては十分だった」(40歳/商業/財務・経理/小2と小5のママ)、「時間割を決めて、課題を出してくれた」(39歳/情報処理/マーケティング/年長と小3のママ)などの理由を挙げていました。

 「今後、学校や公教育に望むこと、変わってほしい点」に関しては、「オンライン学習を1日でも早く開始してほしい」(41歳/コンサルティング/技術・設計/年中と小6のママ)といった声が非常に多く、「自治体ごとに対応に差があり過ぎることが不満」(33歳/通信サービス/財務・経理/1歳と小1のママ)と、オンライン教育の地域格差の解消を望む声も多くありました。学習面だけでなく「プリントの配布がその都度郵便だったので、もっと電子化してほしい」(38歳/デザイン/年少と小1のママ)と、紙文化の変化を望む声も。

 「オンライン授業はコロナだけでなく、インフルエンザ流行時なども有効」(44歳/通信サービス/マーケティング/小3のママ)といった指摘も。非常時に備えて学習環境をどう整えていくか、それに対して教育機関や保護者の理解が得られるかどうか、今後の議論が進むことを期待したいものです。

文/都田ミツコ イメージカット/PIXTA