親子関係には良い変化も

 「コロナ前と比べて、お子さんの心や体の状態に変化はありますか?」という問いに対しては、約半数(49%)が「変化があった」と回答しました。具体的な変化として、「おねしょが増え、すぐ泣くようになった」(39歳/食品・医療・化粧品/研究開発/年少と小4のママ)、「上の子が赤ちゃん返り」(34歳/公務員/一般事務/0歳と年少と小1のママ)、「怒りやすくなった。手や口が出やすくなった」(34歳/商業/一般事務/1歳と年中のママ)など、情緒不安定な様子が見えたという声も。また「(子どもが)イライラしている。体重が増加した」(36歳/公務員/調査/小4のママ) など、運動不足の影響を懸念する声もありました。

 一方で、長期間にわたる外出自粛で、子どものいいところを再発見できた人も多かったようです。「親の仕事を気遣ってくれた」(43歳/マスコミ/一般事務/小2のママ)、「小さいながら仕事中は邪魔しないという意識が出てきた」(37歳/教育/総務・人事/年少と小1のママ)と、親が思っている以上に子が状況を理解してくれている、という回答が見られました。

 子どもが複数いる家庭からは「(上の子が)妹の面倒をよく見てくれた」(32歳/公務員/専門職/0歳と年中のママ)、「兄弟げんかもするが、基本は仲がいいのだと改めて思った」(43歳/建設/総務・人事/小2と小5のママ)などの声も。

 全体的に、子どものいいところが見えたという声が、悪いところを挙げる声よりも多く、「子どもが存分に甘えてくれるようになった」(34歳/NPO/専門職/2歳のママ)、「時間があるので料理などを一緒にやり、以前より食に興味を持つようになった」(33歳/公務員/経営企画/2歳のママ)など、一緒に過ごす時間が増えたことで親子関係にいい影響があったことをうかがわせる回答が目立ちました。

 自宅学習については「子どもが学習をコツコツこなす」(39歳/金融/一般事務/小3のママ)、「オンライン授業に予想以上に早く慣れた」(40歳/商業/財務・経理/小2と小5のママ)、「集中力があることに気づいた」(40歳/介護・福祉/年中と中1以上のママ)という声があると同時に、「放っておくとテレビばかり見てしまう」(35歳/通信サービス/マーケティング/年長のママ)、「自分では課題を管理できず、先延ばしにする傾向が見えた」(37歳/商業/マーケティング/小3のママ)、「勉強をサボっていたのが分かりました」(44歳/食品・医療・化粧品/営業/小5と中学生のママ)など、自宅学習の難しさを実感したという声もありました。