多様性や寛容な社会を望む声

 アンケートでは、コロナ収束後の働き方がどう変わるか、どう変わってほしいかについても聞きました。

 「出張や会議はオンラインがメインになり、在宅勤務が推奨される」(45歳/電機/資材・購買/小1と小3のママ)、「テレワークがより推進され、ワーク・ライフ・バランスがより充実する」(48歳/素材/営業・販売/小2と中学生のママ)、「在宅と出社のハイブリッドになることは間違いないと思う」(50歳/通信サービス/経営企画/小6のママ)など、リモートワークやテレワークの一層の普及を予測する声が多く見られました。

 「せっかく不要な業務や移動が顕在化したので、リモートでの打ち合わせや在宅での作業ができる状態を可能な限り維持してほしい」(42歳/情報処理/小1と小6のパパ)、「サテライトオフィスを設置してほしい」(37歳/公務員/一般事務/2歳のママ)、「週1~2日程度、在宅勤務ができるようになってほしい」(43歳/不動産/一般事務/2歳と年長のママ)など、希望は人それぞれですが、いずれにしても、働き方の多様性を求める声がとても多く上がりました。

多様な働き方を認めてほしいという声が多数。画像はイメージ
多様な働き方を認めてほしいという声が多数。画像はイメージ

 「コロナ後、社会はどのように変わってほしいか」という質問に対しては、最も多かったのが多様性や他人への優しさを求める声でした。「コロナに感染した人が責められることのない社会になってほしい」(43歳/市場調査/広報・宣伝/小2と小5のママ)、「多様性がより認められる社会に」(45歳/情報処理/経営企画/2歳と小2のママ)、「(自粛期間中は)周りの目を気にして過ごすことが大きなストレスだった。他人に寛容な社会になってほしい」(39歳/金融/マーケティング/年中のママ)などの変化を望む声が多く上がりました。

 また、「育児や介護などの事情を抱えながらも働き続けられる社会になってほしい」(37歳・情報処理・一般事務・1歳のママ)、「経済性や効率性一辺倒ではなく、人間らしい働き方とは何か、オーバークオリティになっていないかを自問自答しつつ、持続性のある働き方へと変わってほしい」(40歳/公務員/年長と小3のパパ)、「ダブルローカル(2拠点生活)がもっと進むといい」(34歳/食品/製造/年中のママ)と、ワーク・ライフ・バランスの充実を求める声も多くありました。

 コロナの影響で、多くの人が急激な変化を受け入れざるを得ませんでした。しかしその経験を生かし、新しい働き方を作り上げていきたいと考える読者が多くいることが分かる結果となりました。

文/都田ミツコ イメージカット/PIXTA