「親と離れたくない」は自然な感情

 新型コロナウイルスの他、低学年の子どもたちは他にもさまざまな不安を抱えている可能性があります。入学や進級による環境の変化はもちろん、約3カ月という長い休校期間を家族で過ごしたことにより、「お父さん、お母さんと離れたくない」という気持ちを抱えている子どももいるでしょう。「それは特に心配することではなく、低学年のお子さんにとって極めて自然な感情です」と田中さん。

離れたくないという感情は、低学年なら当然持っているもの。画像はイメージ
離れたくないという感情は、低学年なら当然持っているもの。画像はイメージ

 「しかしそのような気持ちに親が気が付かなかったり、たとえ気付いていても『もう小学生なんだからしっかりしなさい』などと気持ちを抑えつけたりしてしまうと、不安は子どもの心の中でどんどん大きくなり、やがてうつなど深刻な状態を引き起こすこともあります」

 そうならないためには、「何が不安なのか」について、親子でよく話し合うことが大切です。「子どもから出てきたさまざまな気持ちは、どんな気持ちであっても否定せず、まずは受け止めてあげてください。自分の気持ちをうまく話せない、また話すよう促してもなかなか言葉が出てこないお子さんの場合は、お絵描きをしながらや、お風呂に入りながらでも構いません。

 子どもの話を聞きながら『そのときあなたはどう思ったの?』などと質問を投げかけると、うまく気持ちが引き出せるかもしれません。お父さん、お母さんも余裕がない時期とは思いますが、できる範囲で時間をかけて子どもの心に寄り添ってあげてください」と、田中さんはアドバイスします。