ウィズコロナ時代のアンガーマネジメントとは
通勤や通学が徐々に再開しつつありますが、「今まで通りの生活」を期待すると、それがかなわなかったときにストレスになってしまいます。「何が起こってもおかしくない」「また状況が変わるかもしれない」くらいの気持ちで、さまざまな制限があることをある程度覚悟し、心構えをしておきましょう。
新型コロナの影響下のアンガーマネジメントとして、備えておいてほしいことが2つあります。
1つは、家族の中で「イライラや怒りにつながりやすいパターン」を共有しておくことです。「これだけは守ってほしい」ことをお互いに伝えて、ルールを作りましょう。例えば「9時までには布団に入ろうね」「食器洗いは寝る前までにはやっておいてね」などです。お互いに守ってもらいたいことを明確にすれば、自分も相手も、怒りに振り回されるのを防ぐことができます。
2つ目は、親子で共同作業をする時間をつくることです。例えば料理や工作などで、うれしい・楽しいという感情を、子どもと共有してほしいんです。その体験が親子の信頼関係につながっていきます。週末だけでもいいので、できる範囲で時間をつくってみてください。理不尽に怒ってしまうことがあっても、その時間でつくった信頼関係があれば、お互いの気持ちをカバーすることができます。
現在の私たちが置かれている状況で、ストレスを感じない人はいません。「ストレスがたまるくらい、私は毎日一生懸命なんだな」と捉えて、自分を受け入れながら過ごせるといいですね。