家事をしない家族にイライラ…どうすれば?

コツ3:マイナス感情の原因になっている「重荷」を減らす

 最初に説明したように、ストレスを抱えるなどのマイナスの状態にあると、怒りは燃え上がりやすくなります。このマイナスの状態や感情から抜け出すためには、自分にとって重荷になっていることを手放すという発想が大切です。例えば、家事が重荷になっている場合は、自分がやっている家事を書き出してみてください。その中から優先順位の低いものを「やらない」と決めてしまいましょう。

少々の散らかりには目をつむる、という方法も
少々の散らかりには目をつむる、という方法も

 自分が担っていた家事を、家族それぞれに分担してもらうのもいいと思います。作った家事リストを家族に見せれば、自分の負担を可視化して伝えることができます。そしてリストからできそうな家事を家族に選んでもらい、やってもらいましょう。家族自身に選んでもらうことがポイントです。私自身、中2と小6の娘に洗濯や食事作りをやってもらっています。

 子どもが自宅学習をしなくてイライラする、という人もいますね。これも、「○○だけはやろうね」という最低ラインを子どもと決めたら、それ以外のことには目をつむってしまいましょう。自分や家族への期待値を下げることも大切です。

 この考え方は、子育て中の管理職の人にも応用できます。子どもだけでなく部下のケアもあって大変ですが、完璧を目指さず、最低限できることだけを決めてください。高い理想を掲げることは、仕事をする上では大切ですが、今は少し緩めましょう。そして、「今日はこれだけでもできたから花マル!」と自分を認めてあげてください。何事も自分で抱え込まず、上司や部下を信頼して任せてみることも必要だと思います。