2021年9月24日、日経xwoman DUALオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 12月までに飛躍的に成績を上げる家庭に共通していること ~苦手の克服と、9月から取り組むべき3つのポイント」が開催されました。中学受験の指導に携わるプロ家庭教師・西村則康さんを講師に招き、子どもの苦手単元の克服方法と、学習への公開アドバイスを聞きました。当日の様子をリポートします。

 子どもの模試の結果を見て、「頑張っているのに、どうして成績が上がらないのだろう」と、頭を抱えた経験のある保護者は多いでしょう。どうすれば、効果的に点数を上げられるのでしょうか。

小5の9月からの学習が、中学受験で大切な理由

 西村さんは最初に、小学5年生を対象に話を始めました。小5の9月から取り組むべき学習内容がいかに大事かを、大手学習塾のカリキュラムを例に挙げながら解説しました。

 まずは算数。中学受験の入試で出題されるレベルの学習内容になるそうです。そこで、比例式に慣れる、線分図を正しく書く練習をする……そういった日々の積み重ねが、今後、計算ミスを防ぐのに効果的とのこと。

 国語では、小5の9月から「随筆」の問題が始まります。今まで学んだ「物語」や「説明文」の読み方とは異なり、直感的な読み方が通用しなくなります。

 社会は、小5の9月から僅か5カ月間で、日本史をすべてやり切ります。中学生が1年間で覚える内容を一気に学ぶため、大きな時代区分で日本史を覚えていかないと身に付きません。歴史的な出来事が起きた年を暗記するのではなく、因果関係を覚える必要があります。

 最後に理科は、小5の9月からは知識の総まとめと計算単元の学習です。原因と結果を、きちんとつなげて覚えているか。また、理科の計算の考え方を理解しているかが、重要になります。

 このように、5年生が学習塾で学ぶ4教科は、中学受験生全員に大切な内容で、学習方法をちゃんと確立しておかないと点数が上がりません。

すぐ忘れる子は「とりあえず覚えちゃえ!」学習になっている

 この時期に、繰り返し学習してもすぐ忘れてしまうのは、心配な状態です。基礎学力が育っていないか、やらされ感いっぱいの学習になっているのではないでしょうか。「とりあえず覚えちゃえ!」学習になっている恐れがあります。学習時にぼーっとすることが増えている様子なら、手を使わずに頭だけで解こうとする、良くない習慣が身に付きつつあるのかもしれません。では、どう対策すればいいのでしょうか。

 小5が来年2月1日までにしなければならないのは、学習の習慣化です。例えば、基礎練習は毎日やる。そのために、1週間のスケジュールを見直すといいでしょう。(小6の学習ポイントは、次ページで紹介。このページの一番下までお進みください)。

10/22中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー

 6年生の受験生は、2月1日の入試本番まであと100日とちょっとです。1月に受験をする場合は100日を切っていて、本番は刻々と迫ってきています。

 この時期、多くの家庭が、塾からの指示を受けて本格的に過去問演習に取り組んでいるでしょう。しかし「解けなかった問題をどうやって/どこまで家庭学習をすればいいのか」「間違い直しはどこまで、どうやればいいのか」といった、過去問との向き合い方に悩んでいる保護者も多いのではないでしょうか。

 中学受験の勉強で「過去問」は受験校の傾向を分析するための必須アイテム。使い方は合否を左右するほど重要です。

 10月22日(金)の日経xwoman DUAL中学受験セミナーのテーマは、ずばり「合格をつかむ『過去問』の使い方」セミナーです。成績が上がる、まだ伸びる、過去問の正しい解き方と直し方を中学受験の2人のプロが詳しくかつ丁寧に解説します。来年の中学受験に出そうな「時事問題」についても、予想します。

<プログラム>
18:50 Zoom受付開始
19:00 開会あいさつ
19:03 【第1部】合格率を上げる!過去問「取り組み方」のコツとは?(50分)
19:55 【第2部】問題用紙・答案用紙から分析 学習への公開アドバイス(40分)
20:35 【第3部】質疑応答! 何でもお答えします!(20分)
20:55 閉会あいさつ
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