2021年7月16日開催の日経xwoman DUALオンラインセミナー「入試にも役立つ夏休み自由研究対策<入塾テスト対策のポイントから、中学受験生夏休みの過ごし方まですべてが分かる>」。中学受験の指導に携わるプロ家庭教師・西村則康さんと、中学受験理科のスペシャリスト・辻義夫さんを講師に招き、中学受験をする予定の小学1~6年生がどのように夏休みを過ごせばいいか聞きました。当日の様子をリポートします。

 1カ月以上も続く、長い夏休み。中学受験を来年に控える6年生はもちろん、5年生や4年生にとっても、この時期をどう過ごすかで、グンと学力に差がつくといわれています。また、3年生にとっては、新4年生からの入塾に向けて対策を始めるといい時期でもあります。具体的に、何をすればいいのでしょうか。

 そしてもう1つ、夏休みで大きな悩みのタネが「自由研究」の宿題です。子どもに、何を、どのように取り組ませればいいのか、毎年頭を抱えている親御さんは多いでしょう。

 そこで、7月16日のセミナーでは、中学受験の最前線を知る2人の講師が登壇。学年別に夏休みの学習の進め方や、中学受験で本当に大切なことを伝授するとともに、自由研究のポイント、理科が好きになる自由研究の実例、1日でできる自由研究の内容などを詳しく、解説しました。

小学6年生の夏期講習を点数アップにつなげる3つの行動とは?

 第1部では、約2500人以上を難関中学への合格に導いてきたプロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康さんが、「中学受験をする子の夏休みの過ごし方」をテーマに、6年生や3年~5年生の学習のポイントとその理由を説明しました。

 冒頭で西村さんは、6年生の夏期講習を点数アップにつなげる3つの行動を示しました。その行動とは「取捨選択の意識を持つ」「学習の仕方を改めて見直す」「頭の中の引き出しを整理する」ということ。

 取捨選択の意識を持つとは、学習で力を注ぐ単元を決めて、得意の核を作ることです。例えば「算数で、速さの問題だけは自信がある」といった具合に、自己肯定感を高めることで、他の単元にもいい影響が波及するそうです。

 さらに西村さんは、受験する予定の中学校別に、すべき学習と、しないでいい学習をはっきりと線引きしていいと指摘。具体的に、東京都と周辺3県の男子校19校、女子校20校(いずれも一部共学校を含む)を、各校の入試出題傾向によって7つのグループに分けた上で、各グループで算数の単元(速さ、割合・比、平面図形など)ごとに、夏休み中に取り組むべきものと、力を入れないでいいものについて詳しく説明しました。

 続いて小4・小5の学習については、大手学習塾ごとの夏期講習の傾向を紹介。ここでもやはり、「目標を決めて取捨選択」して学習するよう説明しました。大切な単元に力を注いで、メリハリのある学習を進める時期なのだそうです。

 最後に小3については、12月から1月にかけて実施される学習塾の入塾テスト対策を始めるべき時期が、夏休みとのこと。小3の夏休みからテスト対策に取り組むことで、入塾テストで上位クラス入りが見込めるほか、今後の中学受験勉強をスムーズにスタートするための基礎学力をつけられると話しました(第2部のレポートは次ページで紹介。このページの一番下までお進みください)。

8月27日19時~開催!中学受験基本のキ!セミナー 学校選び&学習法

 長い夏休みが終わりに近づき、共働き家庭にとってはほっとするこの時期。一息ついたこのタイミングで、中学受験に親としてしっかり向き合ってみませんか。子どもの中学受験を考えている小学生の親なら知っておきたい基本から、学校選び、学習方法までを、セミナーでしっかりお伝えします!

 8月27日(金)、夏休み最後の金曜日に日経クロスウーマン DUALがお届けするセミナーのテーマはずばり「中学受験の基本から学校選び、学習方法まで」。中学受験のカリスマ、西村則憲さんに、どこよりも分かりやすく、中学受験の今を俯瞰して教えていただきます。学校の選び方や学習方法が、親の時代とは一変した現実が分かります!

<プログラム>
18:50 Zoom受付開始
19:00 開会あいさつ
19:05 【第1部】今、どうなってるの? 中学受験の基本(40分)
・いつから始めれば良いの?
・塾の上手な使い方は?
・どのくらい勉強しなければいけないの?
・親は、どんな関わりをすれば良いの?
・個別指導や家庭教師はどんな時に利用すれば良いの? 他

19:45 【第2部】中学受験成功のロード・マップ(30分)
・気をつける時期・気をつける状態とその対策
・学年毎のスケジューリング 他

20:15 【第3部】小6生向け緊急提言!8月28~31日の4日間で行う、夏期講習総整理方法(15分)
・今のままで、9月の合否判定を受けるのは危険です。

20:30 【第4部】質疑応答(25分)
20:55 閉会あいさつ
★★セミナーの詳細と申し込みはこちらから★★