子どものタイプで決める自由研究 「コツコツ」か「短期集中」か

 第2部は、中学受験理科のスペシャリスト・辻義夫さんが登場。「理科が好きになる! 夏休み自由研究」をテーマに講演しました。辻さんは冒頭で、なぜ夏休みの宿題に自由研究があるのか、その理由を解き明かすところから話を始めました。

 その理由は3つ。「『思考の枠組み』を学ぶため」「子どもが自分の特性を知るため」「研究の手順を学ぶため」とのこと。子どもの特性がコツコツタイプか、短期集中タイプかを見極め、それぞれのタイプに向く、自由研究の実例を解説しました。

 「自由研究は『内容のオリジナリティーを求めすぎず、興味ある内容を選ぶ』のが成功のポイント。子どもの興味や関心が大切なので、例えば、実験をしたきっかけは『テレビで見て興味を持ったので』でも十分。自由研究では、写真や動画をしっかり残すことも大切で、そこには、全面的な親の協力が不可欠です」

 そう話す辻さんは、まとめの作業こそがメイン、と強調。まとめ方についても具体的に解説しました

 その後、参加者からの質疑応答タイムでは、「夏休み期間中の受験生のメンタルの保ち方を教えて」「YouTubeとゲームをうまく学びに活かせる方法を知りたい」など、さまざまな質問が寄せられ、2人の講師は、ほぼすべての質問に回答。参加者の満足度が高いセミナーとなりました。

 日経xwoman DUALでは今後も、中学受験や家庭学習に役立つ情報をセミナー形式で毎月お届けしていく予定です(詳細は「小学生の保護者向け「中学受験」セミナーを毎月開催」でご確認を)。ご期待ください。

構成/内田久貴