肌トラブルは数多くあり、なかでも毛穴に悩む人は多いのではないでしょうか。シミやくすみのようにメイクをしても簡単にはカバーしにくく、加齢とともに目立つようにもなります。実は毛穴には3種類のタイプがあり、それぞれ効果的なケアが違います。正しいお手入れ方法を小西さやかさんに教えてもらいましょう。

毛穴のタイプは3種類。まずは自分のタイプを見極めて

 みなさん、こんにちは。コスメコンシェルジュの小西さやかです。

 今年はマスクによる蒸れの影響で皮脂が分泌されやすくなり、その影響で毛穴が開いてしまうため、毛穴が目立ちやすくなっています。ふと鏡で顔を見ると「毛穴が大きくなっている気がする」 「ポツポツと黒ずみが目立つ」……と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 実は一言で毛穴といっても3種類のタイプがあり、それぞれケア方法が異なります。自分の毛穴のタイプとは違うお手入れを続けていると、逆効果になることもあるので、気を付けてくださいね。

 それでは早速、毛穴のタイプと効果的なケアを紹介しましょう。


【たるみ毛穴】

 加齢によるたるみが原因となり、目の下から頬にかけて毛穴が目立つタイプ。たるみ型の毛穴は涙型をしているのが特徴です。ただ、最初は涙型をしていますが、さらにハリや弾力が低下すると毛穴が広がり2つの毛穴がつながった帯状の毛穴になり、目立ってしまいます。

●ケア方法

 加齢が原因なので、エイジングケアが必要です。美容液やマスク、パックなどで肌に潤いをプラスし、毛穴に働きかけましょう。過度な洗顔やクレンジングは禁物。肌が乾燥すると、余計に目立ってしまいます。

【詰まり毛穴】

 ポツポツと黒ずみが目立つのが、こちらのタイプ。毛穴に角質や皮脂が詰まって角栓となり、その先端が酸化して黒くなっている状態です。そのまま放置していると、ニキビの原因となることもあります。

●ケア方法

 角栓を取りのぞくケアが効果的です。小鼻の周りなら、オイルタイプのクレンジングで10秒ほど小さく円を描くようにマッサージしたり、角質や皮脂を分解する酵素系の洗顔料で洗ったりしてケアしましょう。「角栓を取りたいから」といって、貼ってベリッとはがすパックを使うのは要注意です。はがすタイプのパックは皮脂とハリが十分な10代ならともかく、大人の肌には刺激が強すぎ、肌が傷ついて乾燥することもあります。どうしても使いたいなら、2週間に1回程度にとどめ、パック後はしっかり保湿をしましょう。

【開き毛穴】

 毛穴から分泌される皮脂が多く、毛穴が開いているタイプ。毛穴の周辺に皮脂が浮き出ているようなオイリー肌の人に多く見られます。

●ケア方法

 皮脂過多を防ぐため、皮脂抑制効果のあるビタミンC誘導体が配合された化粧水を使ったり、脂質代謝をコントロールするビタミンB群のサプリメントを摂取したりしましょう。あぶらとり紙で脂浮きを抑えるといった皮脂ケアも効果的です。


編集部注:毛穴の分類・名称は小西さんによるもの。複数の呼び方があります。