水温、泡立て方…意外に知らない洗顔の正解

 次に洗顔です。知っているようで知らない、正しい洗顔方法をおさらいしましょう。こちらは洗顔を始めたお子さんの参考にもしてくださいね

■水温

 「冷たい水で肌を引き締めたい」「たっぷりのお湯で洗い流したい」と好みが分かれるところですが、実は洗顔の適温は「32~34℃」。顔の表面温度は32℃~34℃なので、それよりも高い水温で洗うと、皮脂が落ちすぎ、乾燥の原因になる場合があるからです。人の体温の平均は36.6~37.2℃あたりなので、手に出したとき少し冷たいと感じる温度が目安となります。

 また、入浴中に洗顔する場合、シャワーのお湯を直接顔に当ててすすぐのは、刺激が強すぎます。本当は清潔な洗面器に水を張り、お湯を加えて適温にしてからすすぐといいのですが、忙しいママたちには難しいですよね。せめてシャワーのお湯の温度を少し下げた後、いったん手に受けて、衝撃を緩和してから洗いましょう。

■泡立て方

 クリームタイプの洗顔料や洗顔せっけんをそのまま顔に乗せると、顔の肌の表面で泡立てることになり、摩擦で肌を傷めてしまいます。あらかじめ手か泡立てネットでふわふわの泡をつくり、その泡を転がすようにしてやさしく洗いましょう。泡立てるのが面倒なら、最初から泡で出てくるタイプの洗顔料を使ってもいいですね。

 また、固形の洗顔せっけんを直接、泡立てネットにこすりつけて泡をつくるのはNG。ポーラ研究所の「水性洗顔料の使用方法と肌への影響~肌にやさしい理想的な泡による洗顔について~」という論文で指摘されていますが、泡立てネットの中で直接せっけんを転がすと表面を削り取ってしまい、使う量が多くなるため、肌の乾燥の原因になります。固形の洗顔せっけんは5~6回、ぬれた手のひらで転がし、手についた分に水を加えて泡立てネットで泡立てるようにしましょう。

 チューブなどの容器に入っている洗顔料は、適量を泡立てネットで泡立てればOKです。

レモン1個分を目安にふわふわの泡をつくり、その泡を転がすようにしてやさしく洗うのがコツ
レモン1個分を目安にふわふわの泡をつくり、その泡を転がすようにしてやさしく洗うのがコツ

■朝の洗顔

 「朝は洗顔料を使わずに水ですすぐだけ」という人もいるのでは? しかし寝ている間にも皮脂は分泌されており、コーセーによると、肌表面に残った皮脂は、水洗顔だけでは落ちにくいという結果が出ています。残った皮脂が酸化すると肌トラブルの原因に。ニキビができやすい人、毛穴の汚れが気になる人などは洗顔料を使って洗ったほうがよさそうです

 混合肌で頬などは乾燥するけれど、おでこや小鼻の周りがベタつくという人は、Tゾーンだけ洗顔料を使って洗うという方法も。忙しい朝のTゾーン洗顔は、時間と洗顔料の節約になりますよ。

 乾燥肌の人は、乾燥がひどいときは水やぬるま湯だけにしておきましょう。肌の調子がいいときは、やはり皮脂汚れを落とすために刺激の弱い洗顔料でサッと洗い、こすりすぎないように注意しましょう。

■夜の洗顔

 夜はクレンジング後に入浴中に洗顔をする人がほとんどではないでしょうか。実は、夜は髪の毛を洗った後に洗顔するのがベスト。シャンプーやリンスが顔に残り、肌荒れの原因になることもあるので、「夜洗顔はシャンプー後」と覚えておきましょう。