梅雨の合間の晴れの日、日差しはどんどん強くなっていきます。紫外線量は6~8月がピーク。店頭には各種さまざまな日焼け止めがあり、どれを使えばいいのか迷うところ。また、子どもにも日焼け止めを塗ったほうがいいの? 肌荒れしないか心配…という声も聞かれます。今回は、忙しいママと子どもの紫外線ケアについて、日焼け止めの成分の基礎知識や商品選びのコツを聞きました。

そもそも紫外線ケアって何のため?

 皆さん、こんにちは。コスメコンシェルジュの小西さやかです。

 今年はステイホームや在宅勤務で外出が減った、例年ほどしっかり紫外線ケアをしていない……という人もいるのではないでしょうか。しかし、紫外線ケアはスキンケアのなかでも「最重要課題」と言えるべきものです。手を抜かないでくださいね。

 もしも「梅雨の間はそれほど日焼け止めを塗らない」「今年はマスクをしているし、顔は日焼けしにくいかも」と思っていたら、要注意! 梅雨空でも紫外線はゼロではなく、曇りの日は快晴時の約60%、雨の日でも快晴時の約30%の紫外線が降り注いでいます。今年はマスクの跡が残ってしまう「マスク焼け」にも注意したいところ。マスクを着けていない部分はもちろん、マスクの下にも日焼け止めをちゃんと塗って、塗りムラができないように気をつけましょう。

 美容の観点から見ると、紫外線は日焼けやシミをつくるだけでなく、「シワ」や「タルミ」といったエイジングも加速させます。

 紫外線にはA波(UBA)とB波(UVB)があります。B波は波長が短く、刺激が強いため、表皮を傷つけ、シミの原因となるメラニン色素を増加させます。よく日焼けすると赤くなったり、ヒリヒリしたりするのはB波の仕業です。

 A波にはB波ほどの刺激はありませんが、波長が長いため、雲や窓ガラスも通過し、ゆっくりと時間をかけて肌の表皮だけではなく奥の真皮まで到達します。その結果、「光老化」といわれるシミ・シワ・タルミの原因になります。

 子どもは新陳代謝が活発なので、多少日焼けをしてもシミの原因となるメラニン色素がすぐに排出されます。しかし今や子どもの紫外線ケアは「常識」と言っていいでしょう。なぜなら、紫外線は皮膚の老化だけでなく、皮膚がんや、白内障などの目の病気の原因にもなるからです。海や山などのレジャーはもちろん、運動会など外で長時間活動する際には日焼け止めをしっかり塗り、汗や水で流れたら塗り直しを。日々の登園・登校、公園への散歩などは外出前に塗りましょう

 さて、実際にどんな日焼け止めを塗るかですが、いろんな商品があって迷ってしまいますよね。次のページから、親子で使う日焼け止めを選ぶ際のポイントを紹介します。

日焼け止めを選ぶ際のポイントについては次のページから解説。画像はイメージ
日焼け止めを選ぶ際のポイントについては次のページから解説。画像はイメージ