そこで、どれを優先するか考え、「多少ホコリがあっても死なないし」と、家のことは手をかけないことに。

 今は食材を用意しておくと数日分のメニューを作ってくれたり、浴室や換気扇など面倒な掃除をしてくれたりする家事代行サービスが充実していますが、私は自宅に他人が入るのが個人的に好きではないので、そうしたサービスは頼んでいません。その代わり、家電製品には頼りっぱなしです。ロボット掃除機や洗濯乾燥機、食洗機、電気調理鍋など、フルで使っています。子どもがいる共働きの家庭にとって、出勤前や帰宅後の時間は分刻みなので、家事を時短できるこうした家電製品は、本当に助かっています。

1人目育休と2人目育休はまるで別物だった

 長女を産んだ当初から、漠然ときょうだいは欲しいと思っていました。2人目を2~3歳差で出産する方は多いと思いますが、私の場合、自分自身が仕事や家事、育児でいっぱいいっぱいの状態だったので、それは無理だと思いました。

 4~5歳差ぐらいでと考えていましたが、新型コロナウイルスが流行し始めたことで、タイミングが難しくなってしまいました。2人目を出産しても仕事は続けていくと決めていましたし、妊娠・出産によるネガティブな影響がない会社で仕事のことは心配なかったので、夫婦でいろいろ考えた末、「先延ばしするより、授かれるなら欲しいよね」という結論になり、結果的に6歳差で授かり、出産することになりました。

 長女の育休中は、家に赤ちゃんと2人という環境がつらかったので、産後ヨガに通うなど、とにかく外に出てママ友とワイワイ楽しく過ごしていました。ところが、次女の育休中はコロナ下で、緊急事態宣言が出た時期もあり、過ごし方がガラッと変わってしまいました。なかなか外に出られないのは正直つらかったですが、そう言っていてもどうにもなりません。そこで、家で赤ちゃんとどうやって遊ぶかをインターネットで調べ、動画を見ながら手遊びをするなど、長女のときとはまったく違う時間の過ごし方になりました。

 生活のスケジュールも、やはり長女の育休中とはガラリと変わりました。長女のときは、朝ゆっくり寝ていられましたが、今は長女の保育園があります。送っていくのは夫の担当とはいえ、静かな環境でゆっくり寝ていることはできません。夕方は保育園のお迎えがあるため、そこから逆算して洗濯など家事の時間を決め、それに沿って動いているので、いつも忙しく、1日があっという間に終わってしまいます

 そんな生活の中でも良かったのは、区が主催している、親子の交流サロンに参加して、ママ友ができたことです。育児グッズが進化するなど長女のときとはいろいろ変化していたので、相談や情報交換ができたのはありがたかったです。何より赤ちゃんとだけ向き合う生活にならず、頻繁に会えなくても連絡を取り合える友だちがいるということが、精神的にとても支えになりました。知り合ったママ友には、子どもは1人目という方も2人目という方もいますが、たまたま長女と同じ年のお子さんがいるママ友とは、小学校入学後の学童や習い事をどうするか、といった相談もでき、心強く思っています。

夫の育休中に最優先でお願いしたのは長女のケア

 夫は、もともと自分も積極的に家事や育児をしたいという人でした。出張もありますし、フルタイムで働いているので、家にいるときに限られますが、いつも主体的に取り組んでくれます。

 次女を出産したときは、育休を2回も取ってくれました。私としては実は、そういう期待はまったくしていませんでした。なので、次女の出産後、長女を保育園に送っていくときには実母を頼るしかないかなと考えていました。

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