自身が39歳、子どもが3歳のときに乳がんを告知され、右乳腺全切除術・再建手術を行ったライターの藍原育子さん。今回のテーマは「がん治療中の子育て」について。入院中や退院後の子どもの面倒は誰が見るのか、子どもにがんをどう伝えればいいかなど、難しい判断を迫られたといいます。治療の影響で「2人目」についても諦めざるを得ませんでした。困難を極めたがん治療中の子育てについて振り返ります。

トイレトレーニング真っ最中のがん告知

 私ががんを告知されたとき、娘は3歳でした。アンパンマンとしまじろうが大好きで、トイレトレーニングの真っ最中。もともと敏感で繊細な性格でしたが、この頃は人見知りの傾向がますます強くなり、保育園の登園時に担任の先生を見ると大泣き、1歳の頃から頼りにしていたベビーシッターを嫌がる、保育園から帰ると私にしがみついて離れないなど、情緒不安定な時期でした。

画像はイメージ
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 がんの告知前から、「いったん仕事を辞めて、保育園を辞めさせたほうがいいのだろうか? そのほうがこの子の気持ちが安定するのでは?」と何度も悩んでいました。しかし出産後に仕事が減り、当時はこの先同じ仕事を続けていけるかどうかの瀬戸際でした。そのため悩みながらも毎日保育園に連れて行き、そして週2~3回ほど保育園のお迎え時から夕食までベビーシッターに娘をお願いしていました。がんを告知されたのは、そんな頃でした。

次ページから読める内容

  • 「3週間のワンオペ育児は夫にはできない」と判断
  • 娘にがんと伝えられず「ばいきんまんに攻撃された」と話す
  • 不安定な娘に痛む体。育児がままならない
  • 2人目は無理なのか……という気持ちが落ち込みに拍車をかける

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