今回は、インド洋に位置するモーリシャスで中1と小1の子どもを育てる、ライターの永井葉子さんがリポート。インターナショナルスクールや私立小における先進的なリモート授業について、紹介します(4月19日時点の情報に基づいています)。

米国編
ドイツ編
フランス編前編
フランス編後編
韓国編
オーストリア編
ルーマニア編
アルゼンチン編
イギリス編

保育園から大学までの全教育施設が一斉に閉鎖

 インド洋に浮かぶ島でビーチリゾート地として知られるモーリシャス。地上の楽園的イメージの国ですが、3月18日に新型コロナウイルスの感染者が初めて報告されてからは、空港の閉鎖やパニック買いなど、世界各地で見られる混乱がこの地でも起きました。3月20日には外出禁止令が敷かれ、食料品店や薬局、銀行、ガソリンスタンドなど一部の業種を除き在宅勤務が義務付けられました。さらに薬局と一部銀行を除く完全封鎖を経て、4月2日からは再び食料品店の営業は許可する外出禁止令に緩和され、今に至ります。

外出禁止令の後、閑散としたショッピングモール。いるのは警備員一人
外出禁止令の後、閑散としたショッピングモール。いるのは警備員一人

 感染報告に併せて3月19日からは、保育園・幼稚園から大学までの全教育施設が一斉に閉鎖されました。そこでまず問題になったのがどう学習を継続するか、です。突然の発表だったにもかかわらず、モーリシャスの一部の私立校では、学校が閉鎖された翌日からリモート学習を開始しています。