社会としては非効率だが、非常時には強み

 各学校で方法は異なるものの、学習の継続は問題なくできています。実は政府が学校の閉鎖を発表する10日ほど前から、これらの学校ではリモート学習のための計画・準備が進められていた、とのこと。加えて、モーリシャスの人は予定外のことが起きたときになんとかして事態を乗り切ることに慣れている、という側面があります。

 基本的にはのんびりした国民性のため、約束や予定を守らない人もめずらしくありません。そのためモーリシャスでは何をするにも予定外の状況に対応するのが日常茶飯事です。社会としては非効率この上ないですが、モーリシャスの人々の「予定外」への対応能力は今回のような非常時には強みになります。

 日本の小学校では学習の継続が課題として挙がっているようですが、私立校とはいえ、モーリシャスでの素早い対応を見ていると、何かと進んでいる日本でなら、公立でも学校レベル、教師レベルで対応することはある程度可能ではないかと思います。

食事はどうする? お助け簡単メニュー

一度に購入できるトマト缶は3缶まで。米、小麦粉、トマト缶など基本的な食品とされるものに関しては購入数制限がある
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 さて学校閉鎖中の、もう一つの問題が食事です。家族全員の3食を毎日準備するのはいつも以上に大変。今まで通りのクオリティーで全てを行うことは不可能と割り切ることと、時々は夫に作ってもらうことで乗り切っています。理想を守ることで疲弊してしまっては元も子もありません

 人口の約半分がヒンズー系のためスパイシーな料理に長粒米を主食とする人が多いモーリシャスの一般的な家庭と違い、夫がフランス人のわが家は普段からフランスの家庭料理に影響を受けた食事が多いのですが、ここでわが家のお助け簡単メニューをいくつかご紹介します。