緊急事態宣言が全国に拡大し、今後は休校となる学校が全国で増えていくかもしれません。オンライン学習への注目が高まっていますが、スムーズに導入できている学校は限られている印象です。
 韓国では4月9日から新学期の授業がオンラインで始まりました。実際に学習している小中学生と、共働き親の感想も含めて、韓国事情に詳しいライターの佐々木朋美さんがリポートします。

もともとオンライン授業が盛んな韓国

 3月に新年度が始まる韓国は、学校も3月に新学期がスタートします。しかし今年は新型コロナウイルス感染症拡大のため、やむなく休校が続いていました。そこで韓国教育省はテレビやインターネットで教育コンテンツを配信しているEBS(韓国教育放送公社)をはじめ、さまざまなオンラインサービスを通じて、動画や教科書など学習コンテンツを小・中・高校生が無料で利用できるよう取り計らいました。その後、教育省が新学期の授業をオンライン上で進めることを決めたのです。

 インターネットの利用率が世帯あたり99.7%、個人では91.8%と高く(*1)、固定回線で110Mbpsを超える(*2)高速通信網が整備されている韓国は、もともと動画配信によるオンライン学習が盛んでした。その内容は学生向けだけでなく、社会人のキャリアアップ教育や幼児教育までさまざま。パソコンだけでなく、テレビやIPTV(テレビをインターネットに接続し放送や動画を好きなときに視聴できるサービス)でも受講できるようになっています。

 とはいえ全国の学校の授業を一斉にオンラインで進めるというのは前例のない試みで、政府、先生、生徒たちにとっても一種のチャレンジとなっています。4月9日、真っ先に授業が始まったのは受験や進学を控え学習量の多い中学と高校の3年生たち。その後16日に小学校高学年と中学、高校の1、2年生の授業が、20日からは小学校低学年の授業が、それぞれスタートしました。

 韓国ではオンライン授業のことを「オンライン登校」とも呼びます。次ページではその中身を解説します。また、実際に韓国でオンライン授業を受けている中学生と小学生の感想もお伝えします。

*1.2019年、韓国科学技術情報通信省調べ *2.2018年、Ookla調べ

次ページから読める内容

  • 双方向、一方向、宿題提出の組み合わせ
  • コミュニケーション量の差に苦労 中学3年生の場合
  • 学校と同じような環境づくり 小学生の場合

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