ビデオ会議に子が入ってきても…

 フランスではパパも家事や育児をする家庭が多いので、仕事の集中時間を順番制にして、どちらかがいつも子どもと過ごすようにしている家庭もあります。タブレットばかりと過ごさせるわけにはいきません。正直に言えば、それが1日の数時間はあったとしても。そして子どもが昼寝に落ちた瞬間、または夜に就寝した瞬間、家の中は静まり返り、夫婦共に仕事に集中できる貴重な時間が流れます。

 ビデオ会議などの画面に子どもが入ってきたり、子どもの声がうるさく聞こえたりすることに対しては皆が寛容になっています。寝室が臨時オフィスとなっている同僚とのビデオ会議中、後ろのベッドでトランポリンをし、一番高いポイントで画面に顔を入れてくるユーモアある子どもを叱る同僚に「大丈夫、やらせてあげて!」と笑ったと、今日も夫が教えてくれました。

 夫の会社では、世界に広がる同僚たちが金曜の朝にネットで集まって、一緒にダンスエクササイズ。今大変なイタリア、スペイン、フランスをはじめ、ドイツ、スイス、時差に負けず日本、フィリピン、メキシコ、中国のスタッフたちも加わって。子どもたちも一緒です。こういうときの皆の笑顔は、本当に胸がいっぱいになります。

 後編(こちらから)では、フランスの子どもたちの家庭学習、両親ともにテレワークの家庭がどう仕事をやりくりしているか、などについてお伝えします。