先生もオンラインで同じ画面を見て、質問はその場で可能

自宅でオンライン学習をする長女
自宅でオンライン学習をする長女

 登校最終日には、国語(日本人にとっての英語)、算数、サイエンス、社会、音楽、アートの各科目のプリントが2週間分、学習課題として大量に手渡されました。同時に、グーグルクラスルームをはじめとして、オンライン学習で使用するサイト、アプリが案内されました。これを受け、プリントとオンラインを併用しながら、自宅での学習を始めました。長女の学習机にパソコンを新たに設置し、iPadは長女専用とし、環境を整えました。

 オンライン学習は、アプリや、サイト上にアップされた宿題を、長女が解答し、オンラインで提出するのがメインです。数百冊の本が読める児童用電子書籍アプリから、好きな本を毎日読むことも指示されています。担任の先生は、自宅からオンラインにアクセスし、長女と同じ画面を見て、長女だけでなく全クラスメートの出来具合や、読書の進捗状況を把握できます。分からない点があれば、サイトやアプリ上で質問できますし、保護者を通じてメールで問い合わせることも可能です。

 学校が提供した学習アプリは、数が豊富で質も充実しており、圧倒されます。長女は、iPadのペンを使って描いた絵や、短い作文を録音した音声をアプリ上で先生に直接送るなど、すっかり順応しています。4月初旬からは、Zoom(ビデオ通話)を活用したオンライン授業が導入される予定で、先生の生きた英語に触れるとともに、クラスメートの顔を見る機会が戻ってきそうです。

 長女の学年は、日本の小1に当たります。教室にいるのと異なり、自宅ではどうしても誘惑が多いのは致し方ありません。低学年では、集中力にも限界がありますので、親がマンツーマンで付き添う必要があります。これに根気強く対処するのは、かなりの重労働です。

 長男の幼稚園のほうは、小規模園ということもあり、第2週からZoomを用いた授業が始まりました。朝の会、数字やアルファベットの学習、ストーリータイムと呼ばれる読書会の1日3コマが用意されており、大変助かっています。

Q7 家にずっといて、ストレスはたまりませんか。

A たまらないと言えば、うそになります。子どもの学習指導に焦りは禁物です。時間割などを作って、学校同様に自宅でガチガチにやるのはお勧めしません。私の周囲では、大人の在宅勤務ですらパフォーマンスが落ちるとの声が聞かれます。子どもも同じと思って接したほうが、学習に付き合う上でのストレスは軽減されます。

 世界中が未体験ゾーンに突入する未曽有の状況で、大人が不安に駆られるのは当然のことです。外に自由に出られないことや運動不足から来る鬱憤はたまり、子どもがずっと家にいることで、主婦・主夫は自分の時間が削られます。中には、在宅勤務で一日中家にいても、家事・育児を全くしないパートナーもいるとのこと。

 出口の見えない毎日が続き、ストレスの矛先を配偶者や子どもにぶつけるようでは、誰にとってもプラスになりません。

 2週間経験してみて、私なりのストレス解消法は次ページの通りです。