Q3 子連れで外出しなければいけないとき、何に気を付けていますか。

A 米国で周知されている注意点を踏まえて、散歩などに行く際は、入念に手洗いをし、ハンドサニタイザー(消毒液)を必ず携行しています。子どもには「絶対に外でモノに触らないよう」厳しく伝えています。その手で、目や鼻、口に触れてしまったら、危険度が高まるためです。帰宅後に触れたドアノブには消毒スプレーをかけます。この状況下でも、米国では病気の人だけがマスクを着けるよう勧められていますが、外出時には必ず着けるようにしています。

 これらとは別に、念には念を入れて、わが家では下記のことに気を付けています。外出時間は極力短くし、帰宅後は必要最小限に絞った持ち物と靴に消毒スプレーを吹きかけます。スマートフォンは壊さないように注意深く消毒します。ジャンパーなどの上着はすぐに脱がせ、ガレージに置きっぱなしにします。家族全員しっかりと手を洗い、すべての洋服をそのまま洗濯します。万が一、髪の毛に付いている場合を踏まえ、すぐにシャワーを浴びるようにしています。

Q4 自宅に友達を呼ぶことや、友達の家に遊びに行くのは認められていますか。

A 同居していない家族や、友人と会うことは緊急時を除き、控えるよう言われています。時間を約束して、それぞれの子ども同士を公園などで遊ばせる「プレイデート」が米国では盛んですが、教育当局はメールなどで、一切行わないよう重ねて注意しています。友達の自宅に連れて行く、友達を連れてくることも同様です。少しでも、リスクを減らすのが大事です。

先生もオンラインで同じ画面を見て、質問はその場で可能

Q5 学校閉鎖となり、子育てファミリーは、家で何をして過ごしているのですか。

A 長女が通う公立小学校、長男が通っている私立幼稚園は3月16日から休校が続いています。当初は2週間の予定でしたが、NJ州全域で4月17日まで延長されることになりました。妻は学校閉鎖の1週間前から「ワーク・フロム・ホーム(在宅勤務)」をスタートさせています。

 平日は、子どもの生活リズムが崩れないよう留意しています。普段通りに起きて、朝食を食べてから、服に着替えさせています。長女は午前9時、長男は8時半にそれぞれ学校・幼稚園が始まり、午後3時前後が下校でしたので、その間はコアタイムとして、子ども中心に時間を過ごすようにしています。

 下校時刻が過ぎれば、放課後に当たるので、室内で自由に遊ばせています。レゴブロックや知育ゲーム、テレビゲーム、トランポリン、DVD鑑賞などです。さらに、自宅の庭で子どもと遊んだり、散歩をしたりしていると、あっという間に、夕食時間帯になります。夕食後は、自宅待機中に買いそろえた、米国で人気が高いボードゲームやチェスなどに家族4人で興じており、これまで以上に、家族の結束が強まった感があります。

Q6 子どもの勉強は、どうしているのでしょう。

A 米国の新学期は9月スタートで、3月は学期の真っ最中ですので、学習の遅れが心配です。長女の小学校では、州知事命令で休校が決まる前、担任から「インターネットが使えるパソコンやiPadが自宅にあるか」を尋ねられました。オンライン学習実施に向けた準備は水面下で進められていたと思われます。