2021年6月、育児・介護休業法の改正法が成立し、男性育休がより取得しやすくなりました。かつての「ママのワンオペ」が当たり前のように見られた時代から、少しずつですが着実に、「パパが主体的に育児する」時代へと歩みを進めています。

新型コロナウイルスによって働き方も見直され、それぞれの家庭が自分たちに合った家族の在り方を追求するようにもなりました。本連載では、そんな多様化するパパやその家族の今に迫ります。第6回は、都内でフリーランスの人事コンサルタントをしている高橋俊晃さんが選んできた生き方について伺いました。

■今回のパパ
高橋俊晃さん 39歳
フリーランスの人事コンサルタント

■家族構成
妻 39歳 会社員
長男6歳 次男3歳

一番やりたいことは「家庭を大切にする」ことだった

 東京で生まれ、中学受験を経て名門と呼ばれる中高一貫校に入学。その流れで東京大学へ進学という、いわゆるエリートコースを歩んできた高橋俊晃さん。しかし、その道は「親によって敷かれたレール」というわけではなかったそうです。

 「勉強は得意なほうでしたが、どんなにいい成績でも特に親からほめられた記憶はありません。通知表で見られるのは素行ばかり。何か良くないことが書かれていると『これはどうしたの?』とたくさん聞かれました。

 中学受験も、親から勧められたからというより『こういう道もあるけどやってみる?』と聞かれて、じゃあやってみようかなと思って受けただけ。合格して入った学校での仲間との時間がとても楽しかったので、その人たちが受ける大学ならきっと楽しいところだろうと考えて、東大受験を決めました」

 順風満帆といえる道を歩んできたものの、卒業が見えてきたところで立ち止まります。就職活動を始め、自己分析をしていくと、どうしても「仕事を頑張る」ということにモチベーションを持てないことに気付いたのです。では、自分が本当にやりたいこととは何かと考えて、たどり着いたのが、「家庭を大切にするパパになる!」でした。

 「僕の父親は抱っこや寝かしつけを積極的にする人だったそうですが、赤ちゃんのときのことなので全然覚えていません。他にも明確なきっかけは思い当たらないのですが、もともと子どもが好きだったこともあったし、他人の子どもでもかわいいのだから、自分の子どもはもっとかわいいはず!という思いはありました。

 当時はまだ遅くまで働いて、子どもの寝顔を見ながらネクタイを外して妻の報告を聞くようなパパが多かったと思いますが、それでは自分は満足できないと思ったんです。おのずと会社選びの条件は、『転勤なし』『東京勤務限定』にしたら、大企業はほぼ消えました(笑)。親からは『雑に決めちゃダメだよ』とは言われましたが、『東大まで出したのに!』みたいなことは言われませんでしたね」

次ページから読める内容

  • 子どもが生まれる前から調べた男性育休
  • 子どもにも選択肢を与え、自分で選ばせる
  • 自分で選択をする・しないは人それぞれ

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