2022年4月、育児・介護休業法が改正され、男性育休がより取得されやすくなりました。かつての「ママのワンオペ」が当たり前のように見られた時代から、少しずつですが、着実に「パパが主体的に育児する」時代へと歩みを進めています。

新型コロナウイルス下で働き方も見直され、それぞれの家庭が自分たちに合った家族のあり方を追求するようになりました。そんな多様化するパパやその家族の今に迫る本連載。今回は、目の前の課題に常に全力で取り組む杉山浩史さんのまぶしいほどのポジティブパパライフに迫ります。

■今回のパパ
杉山浩史さん 45歳 
会社員(大手メーカー)

■家族構成
妻 41歳 会社員
長男 11歳(小学6年生)
長女 9歳(小学3年生)

今でも目指すべき最高の父親は、自分の父

 茨城県で3人兄弟の長男として生まれた杉山さん。自身が育った環境をこんな風に振り返ります。

 「鉄道会社の技術職だった父は、夜勤もあり不規則な働き方ではあったものの残業がなかったため、いつも時間通りに帰ってきました。

 とにかく子どもや家族を大事にしていて、帰ってくると必ず遊んでくれるし、料理もする。休みの日には旅行にも連れて行ってくれる、最高の父親でした。今でも、僕にとって目指すべき父親像は、自分の父です。

 母もどんなに大変なときでも、『今が一番いいよね』と口癖のように言う楽観的な人だったので、家の中はいつも明るかったですね。そんな家庭だったので、兄弟も含めて家族全員が本当に仲良し。それは今も変わりません」

 映画好きだった杉山さんは、映画監督になることを夢見て大学進学のタイミングで上京。初めて一人暮らしをしたことで、改めて自分は家族で過ごす時間が好きで、父親のようになりたいのだと気づきます。それで「早く結婚して、自分の家族を持ちたい」と切望するようになったのだとか。

 しかし、大学を卒業してPR会社に入社すると、もともと好奇心の強いタイプだった杉山さんはさまざまな職種と関わる仕事の面白さに目覚め、家族を持つ夢はさておき、忙しい毎日を送ることになります。

 就職して数年がたった頃、それまでもたびたび体調を崩していた父親の病状が悪化し、闘病生活に入りました。長男でもあった杉山さんは、激務の合間を縫って頻繁に実家に帰るようになり、体力的にも精神的にも疲労がたまっていたといいます。

 その頃、中途採用で同じ会社に入ってきたのが今の妻でした。苦しい時期の杉山さんの心の支えとなったそうです。2007年に父親は亡くなってしまいましたが、その翌年、杉山さんは妻と結婚。10年には待望の長男が生まれました。

次ページから読める内容

  • 会社や同僚の理解を得て、最低限の出社以外はリモートで
  • 家事・育児にフルコミット。平日より週末のほうが忙しい
  • 子どもから刺激を受け、新たな挑戦として再転職

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