2021年6月、育児・介護休業法の改正法が成立し、男性が育休をより取得しやすくなりました。かつての「ママのワンオペ」が当たり前のように見られた時代から、少しずつですが、着実に「パパが主体的に育児する」時代へと歩みを進めています。

コロナ下で働き方も見直され、それぞれの家庭が自分たちに合った家族の在り方を追求するようにもなりました。そんな多様化するパパやその家族の今に迫る本連載。今回は、教育関連企業で働く亀井昭宏さんの子どもとの向き合い方、そしてキャリアチェンジするに至った自身の意識の変化について紹介します。

■今回のパパ
亀井昭宏さん 48歳
教育関連企業 会社員(マーケティング、営業)

■家族構成
妻 46歳 会社員(デザイナー)
長男 16歳
長女 12歳

家事育児は「やっているつもり」だった

 亀井さんは24歳、妻は22歳と若くして結婚した二人。共働きのダブルインカム生活はお金も自由もあり、しばらく夫婦だけの生活を謳歌していたそうです。

 しかし、妻が30代を迎えた頃、「子どもはできれば二人欲しいし、高齢出産になる前に生みたい」と言われ、妊活を開始。ほどなくして、希望通り二人の子宝に恵まれました。

 しかし、当時の亀井さんは子育てに積極的というわけではなかったようです。

 「妻が育休を取得して家にいたので、家事や育児は妻がやるのが当たり前だと思っていました。自分は育休も取らず、働き方を変えることもなかったです。ワンオペだった妻からは『もう少しやってよ』と言われましたが、時々オムツを替えたり、ミルクをあげたり、お風呂に入れたりするくらい。それでも、“周りのパパに比べればだいぶやっているほう”と思っていましたね」

 当時、自身も生まれ育った大阪で暮らしていた亀井さんは「このままの生活がずっと続くのだろう」と思っていたそうです。

 しかし、ここで転機が訪れます。勤務先から東京本社への転勤を打診されたのです。妻から反対されなかったこともあり、転勤を承諾。何度か下見に訪れ、住んでいた大阪の街に近い雰囲気を感じた埼玉に家族で引っ越すことになりました。

 新居は都心へのアクセスもよく、仕事の面でも不安はなかったのですが、唯一心配していたのが、すでに小学生になっていた子どもたちが転校先の学校や新しい環境になじめるだろうかということでした。

次ページから読める内容

  • 子どもをサポートするために一緒にいる時間が増えた
  • 小学校の卒業文集に書いていた「先生になる」夢

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