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眠る間もないフルタイム共働き子育てで決意した「複業」

キャリア志向が強く、仕事一筋で生きてきた夫婦が、共働き子育ての苦難に直面。向き合った課題に対してパパが起こした行動とは


2021年6月、育児・介護休業法の改正法が成立し、男性育休がより取得しやすくなりました。かつての「ママのワンオペ」が当たり前のように見られた時代から、少しずつですが着実に、「パパが主体的に育児参加する」時代へと歩みを進めています。

新型コロナウイルスによって働き方も見直され、それぞれの家庭が自分たちに合った家族の在り方を追求するようにもなりました。そんな多様化するパパやその家族の今に迫ります。今回は都内で大手システム会社に勤める会社員、久保主税(ちから)さんの価値観、そして生き方が大きく変わった経緯を聞きました。

■今回のパパ
久保主税(ちから)さん 49歳
大手システム会社 会社員

■家族構成
妻 47歳 外資系金融機関 会社員
長男 9歳

週4で終電帰りの「モーレツサラリーマン」だった

 平日は、週に4日も終電帰り。週末も休日出勤をするか、仕事関係の人とゴルフという高度経済成長期のモーレツサラリーマンのような日々を送っていた久保主税さん。

 1990年代後半から外資系大手IT企業の社員として成長著しいIT業界に関わっていたため、「仕事が楽しくて仕方なかった」と言います。そんな生活を続け、30代後半を迎えた時、久保さんに転機が訪れます。

 「祖母の葬儀のとき、母親から『孫の顔、見たいなぁ』と言われたんです。僕もそれなりの年齢になっていましたし、結婚をしたくないわけではなかったので、家庭を持つことを真剣に考えるようになりました」

 異業種交流会で知り合った妻とは、キャリアに対する向き合い方が似ていたこともあって意気投合。40歳を目前に結婚し、すぐに長男が生まれました。ところが、ここで壁にぶつかります。

 「お互いキャリア優先だったので、妻は産後4カ月で仕事に復帰。自分も仕事のペースはあまり落とさずに育児に取り組んだのですが、これが本当に大変でした。夫婦ともフルタイム勤務という中、初めて授かった小さな命を守らなければというプレッシャーもあり、家事や育児に手を抜けなかったんです。

 子どもが寝た後や早朝に、できなかった仕事のフォローをしていましたが、それも夜泣きなどで中断させられたりして、毎日3~4時間程度しか寝られない日が続きました。この両立の大変さを上司や同僚に相談してもあまり伝わる感じがせず、同じように子育て中の同僚を見てもそこまで苦しそうに見えなかったので、自分たちができないだけなのかもしれないと感じていました」

 ただでさえ大変な共働き夫婦の子育て。2人ともアラフォーで体力的にもつらく、久保さんは1年ほどで限界を感じたそうです。仕事のペースを落として働くことができる、現在の勤務先に転職し、なんとか仕事と育児のバランスが取れるようになりました。

次ページから読める内容

  • 「共働き子育て」は社会課題だと気づいた
  • 誰かがやらないと、未来は変わらない

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