人気アナウンサーからキャリアチェンジし、フラワーアーティストに転身した前田有紀さん。ファッションやアートなど様々な業界とコラボレーションをしたり、フラワーセレクトショップを展開するなど、活動の幅を広げてきました。連載1回目の今回は、前田さんが「夫婦ともに仕事が忙しい」からこそ、都心を離れて鎌倉に住まいを移した理由と、そこでの子育ての様子について語ってもらいました。

子どもに「これだけは与えられた」と自信を持てるもの

 3年前、一家で鎌倉に移り住みました。海があって山があって、文化があって。訪れたとき、きっとこの先ここで暮らした経験が、子どもたちのアイデンティティーとして根付いてくれそうだと思ったのが、その理由です。

 鎌倉で暮らす前、私たち家族は、隣の人の顔も知らないマンションで暮らしていました。長男を妊娠してからは、夫婦で何度も「どんな子育てをしていきたいか」を話し合いました。

 何でも買い与えてあげるような子育ては現実的ではないし、自分たちらしくもない。かといって、毎週末どこかに連れ出して遊ぶには、2人とも仕事が忙し過ぎる。結果として、私たちが与えられるものは、「そう多くはないだろう」ということになりました。でも、だからこそ何か一つでも、「これだけは与えられた」と思えるものが欲しかったのです。

 私たち夫婦にとっては、それが、「自然を感じられる暮らし」でした。縁もゆかりもなく、当時はまだ、頼れる知人すらいない土地でしたが、結果として、この選択は大正解だったと思っています。

次ページから読める内容

  • あれもこれもを求めない。だからオリジナルで居られる
  • 地域の人が、子どもたちを見守ってくれている
  • 頼りベタな私を変えてくれた、ママ友の言葉

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