公園遊びを120%楽しむアイデアをお届け

 4月からスタートする新連載「パパの公園遊びアイデア大図鑑」。「遠出しづらいこの時期、近所の公園に出かけても遊び方がマンネリで……」「もともと子どもと遊ぶのが得意でなく、公園に連れていく時間も苦痛……」。そんなパパもいるのではないでしょうか。

 この連載では、普段の遊びに一工夫加えるだけで、子どもの体や心、知能を刺激し、パパの運動不足解消にもなるというアイデアをたっぷり紹介していきます。

 初回から3回シリーズで登場するのは、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』で体操のお兄さんを14年間務めた、「よしお兄さん」こと小林よしひささんです! 

 取材と撮影は、都内の湾岸エリアの公園で行いました。当日は朝から曇りで、小雨もちらつく天気。天気は大丈夫かしら……と思っていると、撮影現場の公園によしお兄さんが到着し、「僕、晴れ男なんですよ」と一言。実は、『おかあさんといっしょ』に出演していた14年間、参加した屋外ロケでなんと一度も雨に降られたことがなかったそうです。その言葉通り、ちらついていた小雨が撮影前にピタリとやんで、太陽が現れました!

 事前にオンラインで打ち合わせを行っていたため、当日の撮影はスムーズに進みました。距離を確保しつつ、公園遊びの動きを撮影していきます。どの動きもしなやかに美しくこなしてくれるお兄さんに、撮影スタッフのテンションも上がります!

お散歩中の保育園児が、お兄さんの周りに大集合!

 この日の公園は、近隣の保育園からたくさんの園児たちがお散歩に来ていました。撮影の様子を遠くから見ていた保育士さんが「あの……よしお兄さんですよね?」。まもなく、マスクを着けたよしお兄さんは、保育士さんの後からワーッと走ってきた20人以上の園児たちに取り囲まれてしまいました。

 「ねえ、何してるの?」「見て! ミミズ見つけたんだよ!」。子どもたちはうれしそうに、一斉にお兄さんに話しかけます。お兄さんはすぐに、集まった子どもたちと一緒に近くのベンチに座り、「お写真撮ってるんだよ」「まだ寒いのに、(ミミズを)よく見つけたね」などと、ワイワイ話す子どもたち一人ひとりの目を見ながら、丁寧に答えていました。その様子はまさに、私たちがテレビで見てきた「体操のお兄さん」の優しい姿そのもの。

 保育士さんが子どもたちを離れた場所に誘導した後、撮影再開。一瞬で子どもたちと同じ視線に立ち、子どもの興味に応えてあげる姿勢に、撮影スタッフ一同、感銘を受けた一幕でした。

 よしお兄さんが登場する記事では、「ごっこ遊び」「アレンジ鬼ごっこ」などの遊び方のアイデアのほか、普段お兄さんが2歳の娘と実践している遊び方も紹介します。また、親子の姿を14年間見つめてきたお兄さんならではの、「パパの遊び」についてのアドバイスや、お兄さん自身の子育てエピソードも掲載予定。4~6月の間で3回にわたって公開予定です。

 よしお兄さんの次に登場するのは、主に東京都の保育園・幼稚園の体操教室などで子どもたちを指導するコーディスポーツ代表の寺尾大地さん。公園や室内で、親子で楽しめる運動を3回シリーズで教えてもらいます。こちらもぜひご期待ください!

※本連載は有料会員向けとなる予定です

文/久保田智美(日経DUAL編集部)
写真/鈴木愛子
撮影協力/辰巳の森緑道公園