仕事が終わると猛ダッシュ 時短勤務は時間との戦い

 私は小さい頃から常に時間に追われて生きてきたので、第1子の育休中は世間から取り残されてしまったような感覚になりました。「これではいけない」と思い、育休中に医療事務の資格を取得。止まっていられない性格なんでしょうね。

 復職後は9時半から15時半までの時短勤務でした。仕事が終わると猛ダッシュで保育園に迎えに行き、19時頃に子どもを寝かせるまでは時間との戦いです。思えば、当時は1日のうち2~3時間しか起きている子どもの顔を見ていなかったと思います。

 でも、仕事をしていて良かったなと思います。私の性格上、育児だけの生活では精神的に追い込まれていたでしょう。「仕事のスイッチ」と「お母さんのスイッチ」を持つことで、うまく気持ちを切り替えることができました。保育園に通い始めた頃は熱を出して呼び出されることもしょっちゅうでしたが、今では免疫がついたのか、長男はすごく体が丈夫になりましたね。

 2018年4月に長女を出産し、再び育休を取得しました。しかし、「子どもを2人預けてこれまでのように働けるのか?」と考えたときに、「あっという間に大きくなってしまう子どもの成長をそばで見ていたい」という気持ちがどんどん強くなりました。職場には申し訳なかったですが、そのまま復職せずに、2019年3月末付でフジテレビを退社しました。