2005年GPシリーズNHK杯優勝、同グランプリファイナル3位などトップスケーターとして活躍した中野友加里さん。中野さんがフィギュアをスタートしたのは3歳の時。小学校1年生からはスケート一色の日々。お母さんは働いていたけれども、毎日送迎をしてくれたと言います。

 大学までそのまま進める一貫校に通っていましたが、大学から上京。休日は何をして過ごしたらいいのか分からないくらい、365日スケート漬けの日々でしたが、早稲田大学人間科学部eスクール卒業、早稲田大学大学院を修了しました。見事に学業とフィギュアスケートを両立させたのです。

 2010年の競技引退後は「取材をされる側から、する側」へ、フジテレビに就職し、映画事業局やスポーツ局などの制作の現場に携わった中野さん。在職中に結婚し、2016年に長男、2018年に長女を出産しました。現在は、フジテレビを退職し、フィギュアスケートの解説やジャッジなどの分野で幅広く活躍しています。

 隙間時間を上手に使って資格試験のための勉強にもいそしんでいるそうです。4月からスタートする短期連載では、そんな中野さんの、これまでとこれからに注目しました。

 競技生活を支えた母との関係や絆、自身で将来設計を立てて、キャリアを路線変更していった軌跡など、中野さんの幼少期から現在にいたるまでを、たっぷり紹介します。また、お子さん二人を育てる母としての視点の話や、新たに活動をスタートしたYouTuberとしての展開、今後のキャリアについても聞きました。

 3回にわたってお届けします。どうぞお楽しみに!

文/日経DUAL編集部