子どもたちがバラエティー番組の「ひな壇」タレントのように自由にトークを展開する「MC型授業」や、掃除の時間に曲を流し、サビでダンスを踊る「ダンシング掃除」など、斬新な授業が話題の東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生。「ぬまっち」の愛称で知られ、著書やメディアで、そのユニークな授業や子どもの自主性を引き出すコツを発信しています。この連載では、ぬまっち先生に、親が気になることや家庭教育へのアドバイスを聞いていきます。

【プロローグ】新連載読みどころ/ぬまっち先生 子の自立心育てる授業
【1回目】ぬまっち先生 笑顔の練習で「ほめられスキル」伸ばす
【2回目】ぬまっち先生 子とのフラットな関係で学びが広がる
【3回目】畑や海外とつながる醍醐味 ICT教育で広がる世界←今回はココ

社会の授業でネット検索、パワポで資料作りを経験

 皆さん、こんにちは。ぬまっちこと沼田晶弘です。ボクは東京学芸大学附属世田谷小学校で先生をしています。

 コロナをきっかけにギガスクール構想の実施が前倒しになりました。皆さんのお子さんの学校でも一人一台端末が配布され、利用が始まっているでしょう。今回は学校でのICT活用について考えていることや、ネットリテラシーについてお話しします。

 小学校では以前からICTを使う取り組みが始まっており、ボクの授業でもパソコンを使う活動を取り入れています。その一つが、社会の授業での「勝手に観光大使」プロジェクト。これは小5の社会の単元で各都道府県について調べて発表するというものです。

 子どもたちは好きな都道府県を選び、そこの「勝手に観光大使」になります。インターネットを使って担当した都道府県の魅力を調べ、パワーポイントでプレゼン資料を作ります。資料ができると各都道府県の知事にプレゼンをします。

 調べ学習でネットを使うとき、子どもには次のようなことを伝えています。資料を作るときは新しい情報のほうが良いので更新日時を確認すること。検索したときに下のほうに出てくる候補は情報が古いことが多いので、気を付けること。ネットの情報には間違いもあるので、1つのことについて複数のサイトで確認すること。

 そして、自分独自の視点で調べることです。一般的な観光情報なら、都道府県の公式サイトを見ればすぐ分かります。しかしこの学習では自分が面白そうと思った視点を掘り下げることでネットの検索機能をどう使うかを学んでほしいからです。

東京学芸大学附属世田谷小学校教諭の沼田晶弘さん。今年は1年生を担任している。
東京学芸大学附属世田谷小学校教諭の沼田晶弘さん。今年は1年生を担任している。

次ページから読める内容

  • 石を拾ってあげるよりネットリテラシーを教える方が役に立つ
  • オンラインでのやりとりから離れていても協働できることを理解
  • リアルな学校が苦手な子もオンラインなら学びの機会を得られる
  • 先生も変わる必要がある。プロのコンテンツの活用法は?
  • タイピング力があると学びを深めやすい。ゲームで練習できる

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