ボードゲームやカードゲームで遊びながら、子どもの多様な力を育みたい――。この連載では、「ボードゲームを使って学ぶ」をコンセプトに、ボードゲームやカードゲームに取り組む習い事「サイコロ塾」を主宰する財津康輔さんが、遊ぶことでどのような力を育めるのかを解説。それぞれの力を伸ばすのに適した、財津さんのお薦めゲームも併せて紹介します。最終回は「判断力を養うゲーム」と「心理的駆け引きを楽しむゲーム」を取り上げます。

<財津康輔 遊びながら思考力アップ ボードゲーム事始め>ラインアップ
【プロローグ】 ボードゲーム&カードゲームで育まれる力とは?
【1回目】教育効果が期待できるボードゲーム 子に手加減は必要?
【2回目】ボードゲーム 推論し論理的に考える力なぜ育める?
【3回目】ボードゲームで「ルールとは何か」を体感 生き抜く力に
【4回目】器用さ・想像力・表現力養う幼児OKのボードゲーム
【5回目】ボードゲームで育む「よく見て反応する力」「記憶力」
【6回目】判断力や心理的駆け引き ボードゲームでの失敗から学ぶ←今回はココ

※以下、この記事における「ボードゲーム」はカードゲームも含めたアナログゲーム全般のことを指します。

多忙な共働きに向く「すぐに始められ、すぐに終わる」ゲーム

 共働きの親にとって、プレーに時間がかかるボードゲームに取り組むのは意外とハードルが高いものです。しかし、「瞬時の判断力が問われるタイプのゲームなら、すぐに始められて、早ければ5分くらいで勝負がついて、終わるものもあります。時間に余裕がないときは、そんなゲームがお薦めです」と財津康輔さんはアドバイスします。

 具体的にどのようなゲームがあるのかを見ていく前に、そもそもボードゲームで遊ぶ際に必要となる「判断力」とは、どのような力なのでしょうか。「『情報を集めて、それらをまとめた結果を分析し、合理的判断を下して行動する力』だと言えます。ボードゲームではその都度、最適な選択肢を選んでゲームを進めていく必要があるため、おのずと判断力を働かせる場面が多くなります。こうした判断力をボードゲームで身に付けることは、日常生活におけるさまざまな判断をスムーズにすることにつながると言えるでしょう」

 また、子どもたちが『失敗から学ぶ』という経験ができるのも、ボードゲームならではの長所だと言います。「ボードゲームであれば、『やっちゃった!』という判断ミスをしたとしても身の危険はありません。『欲張り過ぎずに、途中でやめる判断をすることも大切なんだ』、『勘だけで判断するのではなく、どうなる確率が高いのかを考えたほうがいい』といったことは、失敗を経験する中で身に付いていくものです」

 次のページから、財津さんが「サイコロ塾」で授業の導入に用いることも多いという「すぐに始められ、すぐに終われるゲーム」を含め、判断力を養うゲームや心理的駆け引きを楽しむゲームを紹介します。

次ページから読める内容

  • 欲張らずにやめどきを判断する力を養う
  • 先の展開を読めるようになったら複雑なゲームにも挑戦
  • 相手の動きを読んで心理的駆け引きを楽しむ
  • 子どもが「失敗から学ぶ」プロセスを見守って

続きは、日経xwoman登録会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る