ボードゲームやカードゲームで遊びながら、子どもの多様な力を育みたい――。この連載では、「ボードゲームを使って学ぶ」をコンセプトに、ボードゲームやカードゲームに取り組む習い事「サイコロ塾」を主宰する財津康輔さんが、遊ぶことでどのような力を育めるのかを解説。それぞれの力を伸ばすのに適した、財津さんのお薦めゲームも併せて紹介します。連載3回目のテーマは「ルールとは何かを理解する力」です。

<財津康輔 遊びながら思考力アップ ボードゲーム事始め>ラインアップ
【プロローグ】 ボードゲーム&カードゲームで育まれる力とは?
【1回目】教育効果が期待できるボードゲーム 子に手加減は必要?
【2回目】ボードゲーム 推論し論理的に考える力なぜ育める?
【3回目】ボードゲームで「ルールとは何か」を体感 生き抜く力に←今回はココ

※以下、この記事における「ボードゲーム」はカードゲームも含めたアナログゲーム全般のことを指します。

「ルールに従う」以外の選択肢もあると気づくきっかけに

 財津康輔さんは主宰する「サイコロ塾」で、ボードゲームを通じて「ルールを学び、ルールを創造する」ことを目標に掲げています。今回は、ボードゲームで身に付くさまざまな力のうち、「ルールとは何かを理解する力」について詳しく説明してもらいます。

 園・学校の決まりごとや交通ルールなど、子どもにとって身近なところにもさまざまなルールが存在しています。そのように実生活でルールに触れる場面とは別に、ボードゲームで遊ぶことが「ルールとは何か」を理解する上で有効だと財津さんは言います。どうしてなのでしょうか。

 「世の中にあるルールは『守るべきこと』として定められているものであり、多くの人はそれに従って生きているため、『なぜこのルールがあるのか』『本当にこのルールは妥当なのか』ということを改めて考える機会は多くありません。しかし、ボードゲームのルールにはバリエーションがあり、1つのゲームで異なるパターンの遊び方ができるものもあります。『ルールが変わると、自分の体験が変わる』ことを実感するのは、子どもにとって大きな発見です」

 財津さんによると、プログラムされている範囲内でしかプレーヤーが操作できないケースが一般的なデジタルゲームと比べると、ボードゲームなどのアナログゲームのほうが「ルールを変える体験」を体得できる可能性は高いと言います。

 では、ボードゲームを通じて「ルールとは何か」を理解する体験をしておくことは、子どもの成長にどのようなメリットがあるのでしょうか。

次ページから読める内容

  • 1つのゲームを2種類の正反対のルールで遊ぶ
  • 理不尽なルールに従う体験を通じてルールの意味を考える
  • ルールの価値を知れば、ルールをつくることも可能に

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