ボードゲームやカードゲームで遊びながら、子どもの多様な力を育みたい――。この連載では、「ボードゲームを使って学ぶ」をコンセプトにした習い事「サイコロ塾」主宰の財津康輔さんが、ボードゲームやカードゲームで遊ぶことでどのような力を育めるのかを解説。次回以降は財津さんのお薦めのゲームも併せて紹介します。1回目の今回は、ボードゲーム・カードゲームが子どもの学びに有効な理由や、「親子で遊ぶときは手加減したほうがいい?」という問いに対しての年代別アドバイスを聞きました。

<財津康輔 遊びながら思考力アップ ボードゲーム事始め>ラインアップ
【プロローグ】 ボードゲーム&カードゲームで育まれる力とは?
【1回目】教育効果が期待できるボードゲーム 子に手加減は必要? ←今回はココ
【2回目】ボードゲームで論理的思考力をつける(予定)
【3回目】ボードゲームで「ルール」の本質を体感できる(予定)

※以下、この記事における「ボードゲーム」はカードゲームも含めたアナログゲーム全般のことを指します。

海外で注目される、ボードゲームの教育効果

 「ボードゲームによって身に付く力としては、論理的思考力、記憶力、表現力、想像力、判断力、手指の巧緻性(器用さ)、相手の考えを推論する力、心理的駆け引き力、ルールとは何かを理解する力などが挙げられます」。そう話すのは、「サイコロ塾」主宰の財津康輔さん。財津さんは、大学院で「ゲームの社会的活用」について研究して博士号を取得。現在は東京大学の特任研究員としてゲームを活用した学びの研究にも従事するかたわら、各地の学童などで習い事としてボードゲームの魅力を教えています。

 「近年はボードゲームの教育価値が世界的に注目を集めるようになり、海外では多くの企業が子どもの知育・教育に役立つボードゲームの開発に取り組んでいます。年間に千種類を超えるボードゲームの新作が発売されているドイツでは、書店でボードゲームが売られているのが一般的。2019年には世界最大規模といわれるドイツのボードゲームの見本市で、教育関係者を対象として、知育に役立つボードゲームについてのカンファレンスも開催されました」

 財津さんによると、日本の学習塾でも、授業の初めなどに頭の体操としてボードゲームを導入しているところもあるとのこと。「子どもたちに『お勉強』という印象を与えずに、楽しみながらくり返し遊ぶことを通じて、知らず知らずのうちにさまざまな力を身に付けることができるのはボードゲームならではの強みだと思います」

 ボードゲームの教育効果としては、具体的にはどのようなことが考えられるのでしょうか。

次ページから読める内容

  • こんなにある! ボードゲームで身に付く力
  • 実体験を伴いながら遊び、感覚を養える
  • 大人がわざと負けたほうがよいのか迷ったときは
  • 「この人ともう1回遊びたい」と思ってもらえるように

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