白崎流読み聞かせを実践してきた、あるママの実感は?
【小学生ママの実践エピソード/
「選書のハードルを下げられたことが何よりの収穫」】
小学6年生の息子と小学2年生の娘の母親です。第2子の娘には、読み聞かせの時間をあまり取れずにいたため、ずっと罪悪感がありました。でも、この連載を読んで、罪悪感を抱く必要がなかったことに気づくことができたのです。
特に、選書のハードルを下げられたことが良かったですね。漫画や図鑑など、どんな本でも読み聞かせできることが分かったので、さっそく娘が大好きな漫画「サバイバルシリーズ」を読み聞かせてみることに。「これ読んであげようか?」と娘に提案してみると、飛び込んできたのは、満面の娘の笑顔! 「え? これも読んでくれるの?」と、とってもうれしそう。数ページ読み聞かせた頃だったでしょうか。突然、娘が「ここが面白いんだよ!」と教えてくれました。そして、始まりました! 娘の解説。お気に入りのギャグや主人公の反応の面白さなどを語ってくれました。
娘の解説を聞きながら、要点をそれなりに整理できていることや、話のオチを理解して面白がれるようになっていたことに、大きな驚きと感動がありました。娘の成長に気づくことができただけではなく、娘と同じ本を読んで、笑ったり、驚いたりするぜいたくな時間を過ごせたことは、何よりの収穫でした。「読み聞かせ」は、白崎さんが言うように、子どもの成長に気づき、親子の関係性をよくしてくれる手段になると実感しました。
取材・文/児玉真悠子 写真/遠藤素子 イメージ写真/PIXTA