2人目がほしいけれど、なかなかできない。こんな悩みを抱えていませんか? 「1人っ子はかわいそう」と言われてモヤモヤしたり、ママ友が2人目を妊娠したと聞いて取り残された気分になったりしていないでしょうか。本連載では2人目不妊に悩む多くのママ・パパをカウンセリングしてきた不妊ピア・カウンセラーの池田麻里奈さんに、気持ちの整理の仕方を聞いていきます。
【「2人目不妊がしんどい」働くママ&パパへのメッセージ】ラインアップ
■2人目不妊 リセットの悲しみには夫のよりそいが不可欠
■2人目問題、実子でも養子でも親の年齢のカベがある
■次女は養子 「ママは産まないの?」と聞かなかった長女
■「よく泣くのは養子だから?」 我に返った先輩の言葉
■養子でも育休は取れる? 職場に伝えておきたいことは
不妊に悩んだ経験があるカウンセラーとして、悩みを聞いています
初めまして。不妊ピア・カウンセラーの池田麻里奈です。私は3歳の息子を夫と共働きで育てています。この連載は、2人目不妊に悩むママ&パパに向けたものですが、私も第1子を授かるために不妊治療に取り組み、流産、死産を経験したことがあります。不妊治療を優先するために子宮腺筋症の治療を先延ばしにしていましたが、42歳で子宮を全摘出する経験もしました。
その後、「産む」ことと「育てる」ことはセットではないと考えるようになり、「産めないけれど子どもを育てたい」という思いから、夫と相談して特別養子縁組で第1子を迎えました。その子が息子です。
親になった経緯は皆さんと違うかもしれませんが、その後の子育ての苦労はたぶん一緒です。生後5日で迎えた息子の新生児期には、寝ない・泣きやまないの洗礼を受けました。突然始まった育児で、夫婦でバタバタと慌ただしい日々を送っていますが、息子はそれ以上の幸せをもたらしてくれています。私たちも息子に大きな愛情を感じています。
さて、そんな私の職業名は「不妊ピア・カウンセラー」です。「ピア」という言葉におや?と思われた方もいるかもしれませんね。ピアは英語のpeer。仲間や同僚という意味です。
「相談に来られる方と同じように不妊に悩んだ経験がある、同じ背景を持つ立場からお話を聞きます」
そういう意味を込めてこの職業名があります。この連載ではそんな私自身やカウンセリングの経験から、2人目特有の不妊の悩みについてお話ししていきたいと思います。