さらに別の職員も陽性に

 休園期間中、子どもの面倒を見ながら仕事をすることは難しかったと言います。「じっとしていられない年齢なので、夫と交代で遊び相手をしました。日中できなかった業務は、子どもが寝ている早朝と深夜にするしかありませんでした」

 そして短縮保育がスタートする前日、PCR検査の結果の概要がメールで配信されました。

●園児の陽性者、濃厚接触者はなし。
●別の職員が新たに陽性と分かり、濃厚接触者とされる数人が自宅待機。

 この結果を受け、短縮保育がさらに延長され、通常保育の再開もその分延びることになりました。

 園児たちから陽性反応が出なかったことに安堵したものの、他の職員に感染していたという事実にAさんは不安を覚えたといいます。

 「保育園では、新型コロナが流行する前から手洗いや送迎時の手指のアルコール消毒を推奨していました。今年3月以降は保護者の送迎は玄関前までとなり、朝は非接触体温計での検温、マスクの着用、アルコール消毒など感染対策を徹底していました。それでも感染が防げない状況なのだと実感しました」

通常保育の再開はさらに延びることに。画像はイメージ
通常保育の再開はさらに延びることに。画像はイメージ

お弁当持参の短縮保育がスタート

 突然の休園となった期間を経て、短縮保育の登園が再開しました。送迎時、子どもを出迎える職員の態度に暗い様子はなかったといいます。

 「『おはよー!』と明るい笑顔で子どもを迎えてくれました。非常時だからこそ、いつも通り振る舞うことで子どもを安心させようと配慮してくれたのだと思います。短縮保育期間中は登園を控えたお友達も多く、広いホールで少人数の合同保育でしたが、子どもは順応していたようです。『お兄ちゃんたちに遊んでもらった!』と楽しそうに話していました」

 しかしAさんは今までお弁当を作って持たせたことがなかったので、初めてのことに戸惑ったそう。登園再開前に慌てて弁当箱や保冷バッグ、弁当に入れるおかずを買いに走りました。「でも子どもが毎日『おいしかった!全部食べたよ』と言ってくれて、不安な日々の中でも励みになりました

 Aさん宅を含め、保護者の中には、仕事の都合で短縮保育の送迎時間に対応することが難しく、祖父母にお願いせざるを得なかった人も。「私も夫も仕事の都合でどうしてもお迎え時間に間に合わない日があり、その日は夫の母にお迎えを頼まなければなりませんでした」