いまだに続く新型コロナウイルスへの不安。もし家族が感染してしまったらどうしたらよいのでしょうか。医療情報に詳しい阿真京子さんは、厚生労働省や自治体の公的資料(パンフレットなど)には、いざというときに役立つ情報が分かりやすくまとめられていると言います。そこで実際の資料を基に、読みどころを教えてもらいました。

■もし家族が感染したら? 公的資料でコロナ対策を再確認 ←今回はココ
■コロナ体験した10家庭の声 役に立ったもの、情報は?

パンフレットからコロナ対策に役立つ情報を紹介

 皆さん、こんにちは。阿真京子です。

 2022年1~2月にかけて新型コロナウイルスのオミクロン型による感染が急拡大した第6波では、昨夏に緊急事態宣言が出されていたときと比べて多くの感染者が出ました。

 わが家も第6波の波にのまれ、受験生(中学3年生と高校3年生)の息子たちが感染。ふたりとも第1志望校を当日は受験できない!(泣)という、大きな出来事のあった2月でした。すったもんだはありましたが、小学6年生の息子も含め、3人とも無事に卒業を迎えることができました。

 その後、感染者数が減ってきてホッとしたものの、4月に入り、再び新規感染者が各地で増えました。感染の波は繰り返し、今も落ち着かない日々が続いています。

 家族がかかったことで、家庭での感染対策について厚生労働省や東京都が配布したり、ウェブに掲載したりしている資料を見直しました。すると、こうした公的資料には、いざというときに役立つ情報が分かりやすくまとめられていることが改めて確認できました。今後もしっかり活用して、次に備えたいと思います。

 それでは公的資料の読みどころを紹介していきましょう。

厚生労働省のサイトより。リンクは記事末に掲載
厚生労働省のサイトより。リンクは記事末に掲載

 どれも基本的な事項ではありますが家ではなかなか徹底するのが難しい分、大事な要素が入っていると思います。

 東京都福祉保健局の公式資料は10の約束となっており、もう少し詳しく書かれています。

東京都福祉保健局のサイトより。リンクは記事末に掲載
東京都福祉保健局のサイトより。リンクは記事末に掲載

 ウイルス性胃腸炎の対処では「汚物を処理したゴミ袋は口をしっかり結んでベランダへ」ということをよく聞きます。子どものいる方は耳にしたことがあるかもしれませんが、コロナでも「ゴミ袋の口をよくしばる!」ということは一緒ですね。

 タオルや食器を共有しないことや、看病する人をできるだけ1人に決めることについても書かれています。また換気については、「レンジフードも効果的」とありますね!

 続いてお子さんが感染した場合の対応について見ていきたいと思います。