2歳と5歳の子どもを育てる、フリーランスライター。子どもたちが通う認可保育園では、日々迫る感染の拡大や外出自粛要請などから、登園する園児はどんどん減っていました。土日も自粛生活は同じ。ほぼ毎週末公園で顔を合わせていた友達と会えなくなった長男が、「みんなとあそびたいな~」とぽつり。「しんがたコロナで、だめなんだよね」とも言い、物分かりがいいだけに心が痛む……。

 何か大人ができることはないものか? そんなとき、友人が「オンラインラジオ体操」を仲間うちで始めたことにヒントを得て、「オンライン保育園クラス会」を始めてみました。その体験をリポートします。

 思いたったが吉日。早速、保育園で同じクラスのママ友・真由美さん(仮名)にお誘いLINEをしました。

 「オンラインで、みんなで『ラジオ体操』しない? Zoomの画面の共有機能を使えば、ラジオ体操の動画をそれぞれの家庭が使う端末で共有することもできるよ!」

 真由美さんは第3子の育休中ということもあり、保育園を早くからお休みしていました。友達に会えないという子どものさみしさをより切実に感じていたようで、「オンラインで会えるのいいね!」と前のめりのうれしい反応。そして、盲点だった指摘もくれました。

 「子どもたちって、そもそもラジオ体操を知らないのでは? 保育園全体でやっている幼児向けの体操曲のラーメン体操があるよ。あれが替わりになるんじゃないかな?」

 (ラジオ体操を知らない……確かに! ラーメン体操って何?)と思いましたが、子ども全員が知っていて楽しめるのは最高。検索すると正式には『秘伝ラーメン体操』という体操曲で、ストレートなフレーズが耳に残るユーモラスな曲です。

 ただ、1曲だと4分足らずで終わってしまうので、もうちょっと何かしたい。子どもの好きそうな歌える曲、踊れる曲を流しつつ、子ども同士のフリートークが盛り上がったら流れに任せよう、時間は30分間かな、というところまで決めました。

 早速、その週末の子どもが自宅で持て余しそうな時間帯ということで真由美さんと相談し、朝10時と夕方17時半の2回の開催を決定。年長クラスの全体グループLINEに案内をしました。