新型コロナウイルス拡大予防策のため、大手塾はすべてリアルの授業やテストが停止になりました。孤独な家庭学習に困っている高学年のお子さんは多いでしょう。ZoomやLINEといったデジタルツールを使ってオンラインで勉強会を開いている小学6年生の体験談をリポートします(DUAL特選シリーズ/2020年4月13日収録記事)

家庭学習を継続するために試行錯誤をした

 オンライン勉強会を実践しているのは、小2と小6のお子さんがいる関口麻里香さん(仮名)。

 「家庭学習はどうしても孤独になってしまいがちなので、何かいい勉強方法はないかと休校前から考えていました」と言います。

 最初はiPhoneの撮影機能「タイムラプス」を使ったタイムラプス勉強を試したそうです。これは、動画撮影モード「タイムラプス」または「微速度撮影」を使って、自分の勉強姿を撮影する方法です。「撮られている緊張感が集中につながります。動画を見返したときにサボっている姿が映っていたらカッコ悪いので頑張れる仕組みです。実際、集中力が切れがちな娘も椅子から離れることなく長時間集中することができました」

 撮った動画をほかの人と共有することで、さらに子どものやる気につながります。小学6年生の女の子を持つ友達を誘い、親の鍵付きのTwitterアカウントで、子どものタイムラプス勉強動画を投稿し合うことにしたそうです。しかし、続けるうちに「毎日のように録画して加工し投稿するというところに少し面倒さを感じた」と振り返ります。

 「今回のコロナ休校のタイミングで、複数人でオンライン勉強会ができたらいいなと思っていたところ、Zoomでオンライン勉強会ができそうという情報を得ました。早速タイムラプスメンバーに声をかけ、試しました」

 次のページから、その模様を紹介します。

孤独になりがちな家庭学習を仲間とともに頑張る
孤独になりがちな家庭学習を仲間とともに頑張る