新型コロナウイルスによる臨時休校に伴い、「親子で終日家に閉じこもっていると、煮詰まってしまう」「いつまで続くのか先が見えないなか、仕事にも影響が出そうで心配」などという声が聞こえます。小学生を持つ二人の経営者ママに取材し、対処法や工夫を聞きました。

学校の「時間割」に沿って自主学習

 スタートアップ企業などを中心に広報支援を行うシプード代表取締役の舩木真由美さんは二人の女の子のママ。長女は中学校3年生(短期留学中)で、次女は小学校4年生。共同経営者である夫の芳雄さんと交代でリモートワークをしながら、休校期間中を乗り切っていこうと計画しています。

 休みに入るに当たり、舩木さんが次女と約束したのが、「平日は学校の時間割通りに過ごす」こと。「45分勉強しては10分休むという、小学校の時間割をそのまま実践し、算数の時間は算数、社会の時間は社会科のプリントや宿題、ドリルなどを進めてもらっています。体育は、リビングに置いたトランポリン器具や運動系のゲームを活用しています。学校と同様にめりはりが付いた過ごし方ができるので、とてもお勧めです」と舩木さんは言います。

 舩木家は以前から「親の不在時でも友達の出入りは自由」とする方針を取っており、今回も「友達を家に呼んで一緒に過ごす」ことを許可しているといいます。

 「ただ、その場合、友達にも勉強道具を持参してもらい、時間割を守ってもらうことが前提」と舩木さん。「友達を呼ぶ」に当たっては、みんなが気持ちよく楽しく過ごせるように、他にもルールを設定しています。主なルール(下記)と運用方法(次ページ)を教えてもらいました。

<友達に遊びに来てもらうときの舩木家のルール>
ルール1 後片付けをしっかりしてもらう。片付けず、忘れていったものは友達のものでも捨てる
ルール2 おやつは持参してもらい、みんなでシェアして食べる。(親が不在時に)家にあるお菓子を勝手に出して食べてはいけない
ルール3 お昼をまたぐ場合は、お弁当を持参してもらう