共働き子育て中の家庭にとってベビーシッターサービスは心強い存在です。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、政府が小中高校、特別支援学校等の臨時休校を求めたことを受けて、ベビーシッターサービスにも変化が出ています。各社の現状と対応をまとめました。

内閣府ベビーシッター補助券 3月のみ1日あたりの上限無し

 新型コロナウイルス感染症対策のための小学校の臨時休校などを受けて、内閣府の実施している「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」補助券利用枠が引き上げられました。*3月2日時点の情報に基づいています。

補助券(対象児童1人につき2200円の割引)
【これまで】
1日あたり児童1人につき1枚まで。1家庭あたり月最大24枚の上限あり。

【3月】
1日あたりの利用枚数の上限無し。1家庭あたり月最大120枚まで利用可。

 内閣府が実施する「ベビーシッター利用者支援事業」に参加している企業に勤務している人が対象。自分の勤務先が対象かどうかは勤務先に問い合わせるか、下記のURLからも確認することができます。
http://www.acsa.jp/htm/babysitter/approvai_proprietor_list.htm

状況は刻々と変化 現在の状況は?

 混乱する状況を受けて、ベビーシッターサービス会社は、臨機応変な対応を迫られています。日経DUALが実施したアンケートには、下記のような回答がありました。

 「2月28日には、小学生の日中のケアの依頼が増加しましたが、今朝(3月2日)からはキャンセルが相次いでいます。『夫または自分自身が在宅勤務になり、保育園のお迎えに行けます』『塾や習い事がお休みになりました』などの理由により、キャンセルになっています。ただ学童保育に関しては、『学校の授業より密着度が高く、感染が心配』との声も多く寄せられています。今後、学童保育での感染拡大などがもしあれば、また状況が変化してくると思います」(マザーネット 3月2日回答)

 「一斉休校に応じて、時短勤務になったり、ご夫婦でそれぞれ休みを取ることができるようになったり、勤務先でもさまざまな取り組みをされているようです。その中で、一般の病児保育のご用命が非常に増えていますが、今のところすべて対応できています。(一斉休校の措置を受けて)1日長時間、一定期間ご利用になる場合、個別のお見積もりを出させていただき、なるべくお安くご利用できるよう対応しています」(ハニークローバー 3月2日回答)

 「休校の発表前に比べ、サイトのPVは現在、2倍くらいに増えています。お問い合わせは増えているものの、スタッフの手配が可能な日程とご希望日が合えば翌日でも手配が可能です」(ベアーズ 3月2日回答)

 「現状たくさんのお問い合わせを頂戴していますが、新規の受け付け、既存のお客様含め十分に対応可能な状況を整えています。(子会社である)スマートシッターも、多くのシッターが登録しており、まだ十分に予約は可能ですので検索、依頼をいただければと思います」(ポピンズ 3月2日回答)

 「保護者の自宅勤務が多く、新規のご依頼よりキャンセルの方が多いです」(ジャパンベビーシッターサービス 3月2日回答)

 「休校を受けて現状では送迎等のキャンセル数の増加のほうが目立ちます。現状ではご予約については目立った増加はありません」(わらべうた 3月2日回答)

「初回3000円割引」「病児以外も受け付け」など

 臨時休校を受けて、ベビーシッターサービス各社はさまざまな取り組みをしています。チェックしてみてください。
*3月2日時点の情報に基づいています。

【キッズライン】
初回利用の人を対象に3000円分の利用割引を行う(クーポンコード「kidsline2020」を入力することで、すぐに利用可能なポイントが付与される)。また、既に利用している人(小学生以上の子どもがいる人対象)を対象に、300円分の利用割引を行う(クーポンコード「kidsline300」)。期間:2020年2月27日(木)~3月末
https://kidsline.me/contents/news_detail/531

【ポピンズナニーサービス】
通常は、1人のナニー(シッター)が1つの家庭に入りケアをするが、小学校の休校などに伴い友人など複数名のケアも、希望に応じて柔軟に対応している。
https://www.poppins.co.jp/news/11900/

【スマートシッター】
通常は、利用者がシッターを選ぶシステムだが、子どもの休校対応などのため・新型コロナウイルス感染拡大防止のためにベビーシッターを希望する場合、スマートシッター事務局がシッターを探して紹介(3月末日まで)。また、初めて登録する人に2000円オフクーポンを配布。
https://smartsitter.jp/information/252

【フローレンス】
通常は、病児・病後児のみの預かりを自宅で行うサービスだが、緊急支援策として健康な子どもでも予約を受け付ける。利用対象は、3月2日現在、「フローレンスの病児保育」に登録済みの全利用会員。
https://florence.or.jp/news/2020/02/post38355/

【ベアーズ】
小・中・高、特別支援学校の子どもを持つ親への支援策として、キッズ&ベビーシッターならびに家事代行サービスの初回お試しプラン・スポットプランをサービス価格の10%オフとする。対象期間は、3月末サービス提供まで。
https://www.happy-bears.com/news/detail14349?utm_source=media&utm_medium=pr&utm_campaign=babysitter&utm_term=nikkeidual&utm_content=20200302

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※「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」補助券を利用し、補助を受けた金額は、通常、雑所得として確定申告する必要がありますが、今回の特例措置の趣旨に沿った割引券利用による経済的利益は、非課税の対象となることが決まりました。また、自分の勤務先が現時点でこの制度に参加していない場合でも、3月31日を利用期限とする事業主(勤務先)からの新規申し込みを受け付けており、承認の日付に関わらず、2月28日から3月末までの利用に遡って適用されるとしています。(3月8日追記)

詳しくは公益社団法人全国保育サービス協会

取材・文/日経DUAL編集部 イメージ写真/PIXTA