新型コロナウイルスの感染者の増加に伴い、1月7日、1都3県に2度目の緊急事態宣言が出されました。もし、自分や家族がコロナにかかったら、あなたはそれを周りの人にどう伝えますか。2度のロックダウン(都市封鎖)を経験し、現在も夜間の外出制限が続くフランス・パリの人々は、疑わしい症状が出た場合、勤務先や学校だけでなく友人などにも「積極的に開示する」と言います。フランス在住のアーティストでジャーナリストの永末アコさんがリポートします。

「経済を止めない」を目指したロックダウン

 フランス・パリでは日本より早く新型コロナウイルスの感染者が再び増え始め、2020年秋から2度目のロックダウン(都市封鎖)がありました。

 最初のロックダウンが始まったのは20年の3月。休校や出勤自粛を伴う厳しいものでしたが、それは夏前に解除され、人々はバカンスを満喫。しかし秋になり2度目のロックダウンが始まりました。

 2度目は、1度目よりも緩やかな「経済を止めない」を目指したロックダウンで、保育園も学校も通常通り運営され、仕事を休まなくて済む親たちも増えました。しかしレストランやバー、美術館や劇場は閉鎖。1日1時間、半径1キロ以内の外出しか許されず、ホテルやレンタカー会社なども稼働を止められました。

 2度目のロックダウンはクリスマスを前に徐々に解除され、現在(1月7日時点)は夜間のみ外出禁止です。これらの規則は破ると罰金です。ロックダウン時は⼀歩家を出るだけのためにも許可書がいちいち必要でした。現在も不可避の夜間外出時には許可書の携帯が義務付けられています。

上映作品の案内をつけたままで、大きく「不必要 PAS ESSENTIEL」と表示した映画館。「生きる上で必要な施設しか開いてはいけない」という、政府の言葉を受けたもの
上映作品の案内をつけたままで、大きく「不必要 PAS ESSENTIEL」と表示した映画館。「生きる上で必要な施設しか開いてはいけない」という、政府の言葉を受けたもの

 新型コロナは注意していても、感染してしまうことがあります。まだ分からない部分が多く、より感染力が強いとされる変異したウイルスも現れました。

 だから、コロナになってしまった人を簡単に中傷することは断じてできません。自分だって感染する可能性は十分あるからです。

 それを理解しているパリの人々は、自分や家族が感染すると、積極的に周囲に伝えます。会社や学校に連絡するのはもちろんですが、数日前に誰に会ったかと頭を巡らせ、その人々に連絡をします。それは私たちの無言のルールになっています。

 例えば「私の息子が感染したよー」とあるママからショートメッセージが届きます。

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  • 「私コロナだから、そばに寄っちゃだめよ!」
  • 子どもたちにとって、医療関係者は勇敢な戦士

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