地方移住をテーマに3月にスタートしたこの連載も、いよいよ最終回。東京から長野や仙台に移住した共働き子育て中の3家族に取材し、仕事や収入、生活や子どもの教育環境などがどのように変化したのか、詳しく聞きました。前編と後編に分けてお伝えします。前編は、東京から長野県東御(とうみ)市に移住した山本家のファミリーストーリーです。

<連載「親子5人で東京→糸島 やってみた地方移住!」最終回>
【前編】地方で仕事のニーズは掘り起こせる 移住者の実例 ←今回はココ
【後編】地方移住 子どもの生きる力は不便だからこそ備わる

東京から長野県東御市に移住し、そこで出産

プロフィール
山本篤さん(45歳)、英美さん(37歳)、長女(2歳)
東京時代は2人とも同じ大手情報サービス会社に勤務。
2017年春、東京から長野県東御市へ移住。移住先で長女を妊娠・出産。
広い庭を走り回る山本家の長女
広い庭を走り回る山本家の長女

 山本篤さん、英美さん夫妻が本格的に移住を考え始めたのは、結婚し、出産・子育てを意識し始めた頃。夫婦ともに地方出身で、子ども時代は山や海などの自然が身近にあるのが当たり前でした。当時住んでいた東京の都心部は、公園はあれど「本物の自然」とは縁遠く、「子育てする場所」として現実感が持てなかったそうです。そんなとき、長野県東御(とうみ)市で起業していた篤さんの友人から「新事業を始めたいからこっちで一緒にやらないか」と誘われ、何度かの下見を経て、2人は移住を決意しました。

 移住先の東御市は、山や田畑が多く残る自然豊かでのどかな場所。長野県の中では降雪も少なく、住みやすいエリアだといいます。2人は駅近くのアパートを借りて、移住生活をスタートさせました。篤さんは友人の会社へ転職し、移住前に編集職に就いていた妻の英美さんはフリーライターとして仕事を始めます。地元の不動産会社のウェブサイトで、移住者や物件について取材するのが主な執筆内容。まだ東京に住んでいた頃に移住を前提に仕事を探し、長野と東京の両方に拠点を持つこの不動産会社にアプローチして、仕事につながりました。

 ほどなく英美さんは長女を妊娠します。

次ページから読める内容

  • 移住して働き方を見直し、パパも沐浴が担当できた
  • 山の上に建てたわが家、高校までは車で送迎を覚悟
  • 妻はリモートで以前の人脈の仕事を開始。夫は独立

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