共働き子育て中の親が気になるあのニュースは英語でどう言うの? ジャパンタイムズ元報道部長の内藤陽介さんが説明する英語コラム連載です。

◆今回のテーマ
テレワーク telework

多種多様な「在宅勤務」の英語表現

 新型コロナウイルスの拡大防止対策として、多くの企業が取り入れているテレワーク。業種や職種による差はありますが、人と人との接触機会を減らす取り組みが続く中で、企業のテレワーク導入は今後も進んでいくと思われます。

 皆さんの多くは、「在宅勤務」の英語といえばteleworkまたはteleworkingを思い浮かべるでしょう。これは正しい英語で、情報通信技術を活用して、時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くスタイルを意味します。ただし、在宅勤務の英語表現は他にもあります。今回はこれらについて解説していきたいと思います。

 まず、teleworkに含まれる特徴的な接頭辞 tele- にお気づきでしょうか?

tele- 【接頭辞】 遠距離の

 これを含む単語には、「離れた、遠くの、遠隔の」などの意味があります。

 telephone「電話」やtelevision「テレビ」などに含まれる接頭辞です。電話は離れた場所で会話を実現するものですし、テレビは遠隔地に映像・音声を伝送する技術です。

 最近では、通信技術の発達にともない、teleconference「テレビ会議・遠隔会議」、いわゆる「テレカン」が広く知られるようになりました。接頭辞tele-を使わないvideoconference「ビデオ会議」という単語も、同じ意味で使って差し支えないでしょう。

 また、「在宅勤務」の英語表現は、teleworkに比べて、私たちにはあまりなじみのないものもあります