「キャッシュレス素人」の編集Kが、専門家・菊地崇仁さんに疑問をぶつけるこの連載。最終回は、ちょっと気になる「ゴールドカード」について。○○ペイが普及しても、クレジットカード決済が消えることはないと菊地さん。キャッシュレスの今後についても聞きました。

ためたポイントで自動的に投資

編集K(以下、――) 前回までに、いろいろなコード決済やクレジットカードについて聞いてきました。キャッシュレスは本当に多様化していますね。

菊地さん(以下、敬称略) はい。クレジットカードの中には、買い物額でためたポイントを自動的に投資信託の積み立て購入に回せるというものも登場しています。前回説明した通り、ポイントはためるだけでなく、使わなくては意味がありません。個人がためたポイントの3~4割は使われずに失効しているというデータもあります。ポイントを使わずに失効させるよりも、少しでも増える可能性がある投資に回すというのは、悪くない発想ですよね。

―― そんなカードもあるんですね。あの、実はもう1点聞きたいことがあります。子育て中の働くパパやママが「ゴールドカードを持つ」って、ありですか?

ゴールドカード、機会があれば持ってもいい? 詳しくは次ページから。画像はイメージ
ゴールドカード、機会があれば持ってもいい? 詳しくは次ページから。画像はイメージ

―― 忙しいDUAL読者の中には、日々の支払いをカードに集約させている人も多いと思うんです。きっと、ゴールドカードの入会案内が届いた経験がある人もいるんじゃないかと。でもゴールドカードって、年会費が高いんですよね。

菊地 ゴールドカードの年会費は1万~3万円くらい。ポイント還元率が一般カードに比べて高くなったり、プレミアム感があるサービスが受けられたりしますが、年会費に見合う魅力があるかどうかは、見極めが必要です。なかには年会費2000~5000円程度の格安ゴールドカードもありますが、格安なぶん、やはり一般的なゴールドよりも特典は少ないです。個人的には、ゴールドは別に持たなくていいと思います。年会費無料の一般的なカードで十分ではないでしょうか。

―― そうですか。

菊地 むしろ、忙しい人で日ごろからカードをたくさん使っているなら、ゴールドよりもプラチナカードを狙うべきだと思いますよ。

―― なっ?! プラチナって、ゴールドカードの上ですよね。入りたくても入れないですよ!