ポイントがたまるのではなく、割引になるカードも

菊地 リクルートカードのように、ためたポイントを他社のポイントや航空会社のマイレージなどと交換できるカードも多いです。ただ、忙しいDUAL世代にはどうでしょうか。交換の一手間をかけられないうちに、ポイントの有効期限が来て失効してしまうということも考えられます。そういった意味でも、最初から共通ポイントがたまるカードを選んで、買い物などでサクサク使っていくのがいいと思いますよ。

 この連載で何度もお伝えしてきたように、ポイントは「使わなくては意味がない」んです。実は、個人がためたポイントの3~4割は、使われないまま失効しているというデータもあるんです。

―― 確かに、自分がためたポイントがいつ失効するのか、果たしてちゃんと使えているのか、もはや全然把握できていないです……。

菊地 そんな人には、「ポイントがたまる」カードではなく、「割引になる」カードをおすすめしています。例えば以下で紹介するP-oneカード<Standard>は、買い物や公共料金の支払いなどで使うことができ、請求時に買い物額の1%が自動的に割引されます。

P-oneカード<Standard>(ポケットカード)

還元率/1% ポイントの種類/なし(割引) 年会費/無料
還元率/1% ポイントの種類/なし(割引) 年会費/無料

―― ポイントがたまらなくても、1%が割引されるから、還元率は1%だと考えていいんですね。

菊地 はい。電子マネーとのひも付けもできるし、おすすめですよ。僕が昔からおすすめしている割に、持っている人をあまり見かけませんが(笑)。

―― いろいろなタイプのカードがあるんですね。次回はもっと詳しい話をお伺いします。



菊地崇仁
ポイ探代表
NTT東日本を経て2002年に友人と起業。06年からポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月に代表に就任。新聞や雑誌など各種メディアでの情報発信を行う。ポイントをはじめ、クレジットカードやキャッシュレス業界の全般に豊富な知識を持つ。IT企業に勤める妻と共に3人の男の子の子育て中。

取材・文/日経DUAL編集部 イメージカット/PIXTA